自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

北海道ツーリング2023(二日目②)

この後は一路オロロンラインを北上。青空の下気持ち良く走る。

道道106号線のオトンルイ風力発電の風車は立て直しのための取り壊しは少し延期されたそうで今年も見る事が出来ました。

 

サロベツIさんと一旦お別れして自分はサロベツ湿原センターへ。この辺りから風が強くなってくる。空は相変わらずの快晴なのだけど。

サロベツ湿原の真ん中を走る

 

湿原センターでサロベツ原野をちょっと散策する。遊歩道を歩きだすとカッパを着たライダーっぽい人が歩いてきて「いや~広すぎてきり無いから戻ってきたわ」と何故か嬉しそうに話しかけてきた。確かにここは広い。遊歩道の先まで歩くには時間が足りない。自分も途中で引き返す。ゆっくり散策するのはまた次回に持ち越しだ。

 

バイクに戻ると何かが無いことに気づく。さっき買って荷物に括り付けていたホクレンフラッグが無くなっている。なんてことだ。300円だして1時間もせずに無くすとは。カウルやヘルメットのシールドを拭くための雑巾も無くなっていた。やはり強風だとこうなってしまう。

 

時間も押していたので海沿いの道には戻らず、内陸側を進んで豊富町からバイパスに乗り道道138⇒道道119国道238に出て宗谷岬に向かうことにする。

 

しかしここから天候は急激に悪化していく。快晴だった空はみるみるうちに曇り空になってしまった。しかもバイパスを降りてから風もさらに強くなり横風で真っ直ぐ走り難いほど。猿払方面への分岐を示す道路標識を見て、宗谷岬には行かずに内陸部をショートカットして猿払に出ようかとチラリと思う。多分、宗谷岬も天候は良くないだろう。

しかしここまで来て最北端に到達しないのは何かに負けるような気がする。気合を入れ直して宗谷岬に向かう事にする。

何とか国道238に到達するが相変わらずの強風。そして遂に雨がパラパラと降ってきてまさかのカッパ着用となる。ワークマンカッパのデビューがこんなに早いとは。つい一時間前には思ってもみなかった事態。

雨は大したことは無かったが、道端に立てられている「交通安全」の黄色い旗が千切れそうな勢いではためいている。

普通なら宗谷丘陵にでも上がってみようかと思うところだが、今、丘陵に上がったらただでは済まないだろう。バイクを押さえつけ真っ直ぐ走ることに集中する。

 

そして遂に宗谷岬に到達。こんな天気だけど結構な観光客とライダーがいました。

しかし天候は相変わらず。バイクを止めた隣には400のカタナがいて大抵はカタナ談義になるものだけど、ライダーは「酷い天気ですね」と言い残して走り去っていった。他のライダーも逃げるように出発していく。自分も岬の碑にも土産物屋にも行く気になれず、写真を撮っただけで直ぐに出発する。宗谷岬には到達できたが何かに勝ったという実感は無かった。

 

せめて、と岬近くの日本最北端のGSで給油する。店の人もこんな天気になるとは思っていなかったそうで「クルマにカッパを置いてきてしまった」「(雨がメガネについて)見えない」とぼやきながら給油していた。最北端の給油証明書とホタテの稚貝の貝殻のアクセサリーをゲットする。

 

オホーツク海側を南下する徐々にだけれども風と雨は収まってくる。でも猿払公園付近はまだまだ荒れ模様。こんな天気ならキャンプ場は無人だろうと思ったら、何組かのテントが張られていたし風にあおられながらテントを設営中の人さえいた。

 

少し迷ったがエサヌカ線を走る。以前は案内標識は無くて知る人ぞ知る道路/景色だったが、今ではちゃんと標識がある。風が強いと嫌だなと思っていたけどエサヌカ線に入ると意外に天候は穏やか。雨も弱まり殆ど止んでしまった。

ここは晴天よりも曇天の方が良いのかもしれない。荒涼とした独特の風景である。

 

浜頓別まで一気に走ってセイコマで夕食の買い出しをする。ここでIさんと再会。Iさんもサロベツで分かれて直ぐに悪天候に見舞われたそうだ。

 

クッチャロ湖畔キャンプ場は沢山のテントが張られ大賑わいだった。ライダーの数も多い。手前のサイトはちょっとテントを張れそうにない。それで一番奥の駐車場まで行く。こちらは何とかテントは張れそうだ。


そして駐車場にはカタナが一台。これはYZさんのカタナではないか。見渡すとテント設営中のYZさんの姿が見えた。

 

ここに来た途端、風も雨も殆ど止んで穏やかな天候になった。猿払とは大違い。雨に濡れずにテントを設営出来るのはありがたい。この平穏さにホッとした。

 

テントが張れたところでYZさんは街へ買い出しへ、私とIさんは近くのホテルへ入浴に行く。

 

風呂から戻ってYZさんIさんと夕食。それぞれ思い思いに用意した夕食を食べる。私はジンギスカンと白飯。弱火迄火力調整が可能になったピーク1ストーブ(1レバーの400B)なら米も美味しく炊けるはず。しかし久しぶりのキャンプで水の量を誤り(水が足りなかった)芯の残るごはんになってしまった。

 

YZさんはガチな筋金入りの阪神タイガースファン(それに比べたら私はニワカファンみたいなもの)。必然的に阪神の話になる。このところ阪神は接戦をものにし連勝し続けている。しかしこれで”アレが近づいた” とは浮かれはしない。大型連勝のあとはガクッと調子を落としがち。6月の阪神がそうだったし、横浜も広島も勝ちまくった後沈んでいる。今日あたりは負けた方が気持ち的には落ち着ける。ツーリングから帰ったらアレレ?ってことになってなければ良いのだが。

 

この日は結構遅くまで起きているキャンパーが多かった。気づいたら22時なっていたので解散した。

 

(三日目に続く)

 

【本日の走行距離】 470km