自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

北海道ツーリング2023(三日目①)

5時半頃に起床。カラスの飛び回る音と鳴声が響く。という事はそんなに天気は悪くなさそう。実際外に出てみると薄曇りの天気。これから天気が良くなるのか悪くなるのか読みずらい空模様。

 

昨夜、我が阪神タイガースは延長戦の末に勝利していた。勝てそうな試合展開では無かったのだが。

朝食は定番の調理パンを軽く炙ったものとコーヒー。ガソリンストーブでお湯を沸かし、炙ってサクっとしたパンが旨いのです。



 

昨日の早朝の小樽から快晴のオロロンラインを走ったことで、ツーリングのメインディッシュは食べてしまった感じがする。ツーリングはもう終わりでもいいやって気さえする。

周囲も慌ただしくキャンプを片付けている人は少なく、のんびりとした雰囲気。

 

Iさんはてきぱきと荷物を片付け出発の準備を完了。今日は富良野に行くそうだ。

 

水場で食器を洗っているときに自転車のツーリストをお話をする。福島から来たそうで日本一周の最中とのこと。既に西日本は走破しているらしい。日本一周だといろいろ大変だろうけども苦労感は無くて楽し気なのが印象的でした。

 

ボチボチと荷物を纏めテントを撤収しバイクに積んでいく。

カタナ2台の隣には鹿児島ナンバーのホンダの2504気筒(ホーネット)がいた。

ライダーは学生(最後の年)で、「カタナかっこ良いですね。僕もカタナ乗りたいんですよ」と言う。

鹿児島からは大阪までフェリーで、そこから舞鶴に移動しフェリーで北海道にやってきたとのこと。九州からだと北海道への移動だけでも大事だ。

2504気筒エンジンに乗りたくてホーネットにしたそうで、もう5年乗っていてフロントフォークのオーバーホールは自分でやったという。バイクへの情熱を持った人と話すのは楽しい。

 

 

YZさんもほぼ同時に出発準備が整った。YZさんはツーリングはノープランなので、しばらく私について走るという。今日はオホーツク海沿いを南下し網走辺りまで行ければと考えている。このオホーツク海沿いを南下するルートは何故か単調でつまらなく感じることが多い。なので最初はちょっとだけ内陸を走ってみることにする。

 

空は一面曇りでいつ雨が落ちてきてもおかしくない。カッパを着るか迷う。しかしYZさんは「カッパを着たら負けだ」と呟いている。ライダーはみな謎の戦いをしている。

 

キャンプ場をカタナ2台で出発。カタナ2台が連なって走るのは最近は目にした事が無いので結構目立ったのではなかろうか。バックミラーに移るカタナはカッコいい。特にYZさんのカタナのメータースクリーンがレインボーカラーで映える。ツーリングから帰ったらスクリーンを換えようと思う。

 

国道275号を走っていくと中頓別の辺りで青空が広がってくる。やはり青空の下を走るのは気持ちが良い。

当初は中頓別から道道120号に入り枝幸町オホーツク海側)に出るつもりだったけど、天気は良いしワインディングも楽しいのでこのまま内陸を走っていくことにする。音威子府を経由し美深に行こう。

道はオロロンラインと違ってコーナーが多いけどこれはこれで楽しい。4速と5速ギヤを駆使して気持ちよく走る。明るい陽射しの下走るのは最高の気分。時折虫がヘルメットのシールドに当たったり蝶がヒラヒラと道路に出てくるので当たらないように避けたり。天気が良くて暖かくて気持ちの良い理想的なツーリングです。

 

 

音威子府では名物の黒い蕎麦を食べられるかもと淡い期待をしていたけど、道の駅でもJRの駅でも店はやっていなかった。

道の駅でしばしコーヒーを飲んで休憩。ソロで走っているとついつい休憩は最低限に省いてしまう。コーヒーを味わいながら昼食をどうするか協議し、美深の「井上食堂」で食べることにする。名物の巨大ソフトクリームは食べた事はあるけど食事はまだしたことが無い。確かメニューは豊富だったはず。

 

ところが美深に着いてみると「井上食堂」は閉店していました。「しばらく休業します」という張り紙が貼られている。でも雰囲気的には廃業って感じに見える。*1コロナ禍がきっかけだったのだろうか。また一つ名物店が無くなってしまった。私のツーリングあるあるがまた発生してしまった。
我々の後からもバイクやクルマがやってきて、店が閉じているのをみて残念そうに去っていきました。

お祭りなのかこんなのが道を横切って行きました。



美深では他に食事できるところを知らないので名寄まで行くことにする。
ツーリングマップルではメニューが豊富なラーメン屋があるとのことだし、何かあるだろう。

スマホのナビは高速道路(無料!)を走るよう案内するけれど、北海道ツーリング、それも道北で高速に乗るのは勿体ない(高速道路は景色がつまらないと思う)。下道をそのまま進む。

30分程で名寄に到着。商店街の中にバイクを止め歩いて散策がてら食事処を探してみる。日曜だからか街の中は殆どの店が閉めていて人通りは殆ど無くて静か。それにしても日差しが強くて暑い。

 

 

 

名寄駅まで行ってみたら繁盛してる食堂があったのでそこで食べることにする。
何人か入店待ちの人がいたのでその後ろに並んでいたら、小さな子供二人を連れた一家(クルマは神奈川ナンバーだったと思う)がやってきて若いお母さんが順番待ちに加わる。

その女性は我々が持っているツーリングマップルを見て「それ私も持ってます!」と話しかけてきた。マップルに掲載されているラーメン屋は行列が凄くてやめたとのこと。昨日は何処だかのキャンプ場に泊まったと嬉しそうに話してくれる。でも話が盛り上がりそうなところで店内に案内された。

 

 

料理メニューは定食から丼もの、蕎麦、ラーメン、中華と何でもある。YZさんはまだ食べた事が無いという豚丼、それとざる蕎麦を先に注文する。私はいろいろ迷ってから豚丼と味噌ラーメンのハーフサイズにする。自分のを注文しようとしたら店のおばさんは「もう注文頂いてますけど?」いやさっきのは一人分です。

料理を待つ間ツーリングマップルを見て今日のキャンプ地を考える。

 

豚丼もラーメンも味は際立った特徴がある訳では無かったです。でも旅先の土地の食堂で食べるごはんって美味しいです。

テレビでは夏の甲子園。夏の日曜日の良い昼食でした。

 

三星食堂からみた名寄の街並み

 

(続く)

 

*1:美深観光協会のWEBサイトでは「令和5年3月20日現在、井上食堂はしばらく臨時休業となります。 」と書かれています。それから5か月が経っても営業再開していないので、やはりこのまま閉店かもしれません。