自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

コールマンストーブ/ランタンのポンプカップの自作

 北海道ツーリングから帰って来て力尽きた訳ではないのでしょうが、コールマンのストーブとランタンのポンプのカップがダメになってしまいました。経年劣化で縮んでポンピングで空気をタンクに送り込めなくなってしまいました。

 他のも点検したらモデル440のストーブ、モデル229のランタンもダメになっていました。

 

 コールマンのポンプカップは最初のモデルは革でした。これは優れもので、私が所有しているモデル576やモデル400(茶ピーク)は40年以上前の製品ながらポンプカップは健在です。

 その後1990年頃のようですが、ポンプカップはゴム製に変わり今に至っているのですがこれは改悪だと思います。革に比べると耐久性には劣ります。

純正のゴム製ポンプカップ。使用状況にもよりますが縮んでポンピングが効かなくなります。こうなると注油してもダメです。

 

 コールマンの純正の革カップは販売はされているようですが、かなり高価(1500円程)です。いろいろなサードパーティーから安価なものが販売されているのでそっちを選んだ方が良いでしょう。

 適当な革のカップを買って替えようかと思いましたが、革のポンプカップは簡単に自作できる、という話を思い出し、作ってみることにしました。

 

 作り方は革を水でふやかせて、それをポンプの形にして乾燥させるだけです。

 

 まず材料の革ですが、ダイソーで売っているシェラカップのハンドルカバーが本革で素材として丁度良いとの情報を見つけました。革の厚みは1mm弱でもう少し厚みが欲しいように感じましたが、とりあえずはやってみましょう。

 

 ポンプの径は丁度20mm。

 

 内径20mmのパイプ等は無いか?と身の回りのもを探したら、ペットボトルの口の内径が20mmでした。

 

 

 まず革を適当なサイズ(35mm位にしました)の円形にカットし、

 

 水に一晩浸けておきます。

 

 これをザラザラした方を外側にしてペットボトルの口に入れ、サイズの合う円柱形の物(工具箱のレンチのソケットを使いました)で内から押して形を整えます。

 ペットボトルの口が凹側の型、ソケットが凸側の型という事になります。

革の端も中にしっかり押し込みます。

 

 この状態で2日程乾燥させてから取り出すとこのとおり。平らな革がキャップ状の形になりました。

 

 これの余分な部分をカットするのですが、これもペットボトルの口を利用します。

 カットする位置にマークをして

 

 ペットボトルの口にはめて、

 

 口をガイドにしてカッターで切るときれいにカットできます。

ソケットには傷を防ぐためガムテープを巻いています。

 

 最後に穴あけポンチで穴を空けて完成です。(手持ちのポンチは6mm径でしたが、8mm径が丁度良い大きさだと思います。)

 

 

 カップを付け替えます。カップを押さえているワッシャーを小さなマイナスドライバー等でこじって外します。

ワッシャーはシャフトの溝にはまっているので、ここを外すようにこじれば上手く外れます。



 これに自作したカップを付けて押さえのワッシャーをはめて、


 オイル(エンジンオイルでもサラダオイルでもOKです)をたっぷり塗ってストーブ/ランタンに装着します。



 ポンピングしてみると良い具合でしっかり圧がかかります。

 問題は耐久性。これは経過観察するしかないですね。因みに一つのハンドルカバーからカップは4つ作る事が出来ました。

 

 今現在、製作してから数週間経ちますが、良い調子を保っています。

 

 ポンプカップは市販のものでもよいのですが、自作すると安価だし製作過程も楽しいし、ストーブやランタンへの愛着がより増しました。

 

 <了>