自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

ニッシン ブレーキキャリパー蘇る

 フロントブレーキキャリパーのピストン交換(オーバーホール)作業です。

 

 作業要領は以前のオーバーホールのときと大体同じやり方で進めます。

 

sword749.hatenablog.com

 
分解~ピストン交換作業

 キャリパーをフォークから外す前にキャリパーのハウジングボルトを一本ずつ一旦緩めておきました。もしボルトが固着気味だったらこの状態で緩める方がやり易いので。(幸い固着は無かったです。)

 

 外したブレーキパッドは元どおりに取り付けられるよう、キャリパーの右/左、内側/外側が分かるようにしておきました。

 

 キャリパーを割る前にピストンを出来るだけ出しておきます。タイヤ用の空気入れをチューブで繋いで空気圧でピストンを押し出しましたが、予想以上にピストンの動きが悪かったです。どちらのキャリパーにもかなり動きの悪いピストンが一つありました。

 これなら4つのピストンでパッドを均一に押せないのでブレーキの効きも悪いはず。オーバーホールのし甲斐がありそうです。

 

 ピストンが出たらハウジングボルトを抜いてキャリパーを割り、ピストンプライヤーでピストンを取り出します。この工具を使うのはもう何回目か。これを買ったときはこんなに活用するとは思っていなかったです。

動きの固いピストンはなかなか抜けなかったです。

 

 

 ここでアルミのピストンに交換した誰もがやるであろう、ノーマルピストンとの重量の比較をやってみました。手に取っただけでも重さの違いは明確ですが、どのくらいの差か....

 ノーマルピストンはキャリパー一つ分で240g。

 

 一方、B-KING用のアルミピストンは87gと圧倒的に軽いです。

 この数値は色々なサイトに記載されているので既に知ってはいるのですが、やっぱり自分でも計って ”軽い!!” と喜んでみたいんです。

 

 キャリパーは普段手の届かない部分もしっかり汚れを落してから新しいシールと新しいピストンを組み付けました。この段階でピストンがビックリするくらい凄く滑らかで軽く動くのが分かりました。これがカシマコートの効果なのか....

 

 ハウジングボルトを規定トルク(20~25Nm)で締めて組み立て。因みにピストンの軽量化でブレーキキャリパーは150g程軽くなっていますが、手に持った感じではあまり軽くなったとは感じませんでした。

 

 

 ブレーキパッドを元の組み合わせで組んでフォークに取り付け。もちろん外見では今迄との違いはありません。汚れが落ちてきれいになっているくらいです。

 

 新しいブレーキフルードを入れてエア抜き。今回はマスターシリンダーも分解したので完全に空の状態からフルードを入れてのエア抜きでした。最初にマスターのエア抜きをやれば割とスムーズにエア抜きが進みます。

 
蘇ったニッシンキャリパー

 キャリパーからブレーキフルードの漏れ等が無い事を確認し、早速試走に出かけました。

 

 果たしてカシマコートのアルミピストンの効果は実感できるだろうか...?なんて思いながら走り出しましたが、最初の軽いブレーキングではっきり分かりました。

 メチャクチャ効きます。想像していたよりも遥かに上の効きです。幹線道路に出てある程度スピードを出した状態でのブレーキングでも感動するくらい効きます。オーバーホール前のブレーキレバーの握り具合ではブレーキが効き過ぎるくらい。ブレーキレバーは指二本引きで十分。一本でも大丈夫なくらいです。

 

 ちょっとその辺を一回りの積りが、嬉しくなって遠回りをしてしまいました。ブレーキの効き味が良いと走るのも楽しいです。

 

 翌日、日帰りツーリングに出かけて一日走り、ブレーキフィールにも慣れてくると単に制動力が強いだけでなく、ブレーキの強さのコントロールが実にし易いことが判りました。軽い制動から最大の制動まで思い通りのブレーキングが出来ます。

 本当に素晴らしい効果です。これなら1万5千円分の費用の価値は十分にあると思います。もっと早くやれば良かったと思いました。

 

 

 カシマコートのアルミピストンの導入についてはこんなところですが、他にも色々作業したので、それらについても別途書いていきます。

 

 <了>