ブレーキディスクの付替えに続き、ブレーキパッドを交換します。
ブレーキキャリパーからブレーキパッドを外したら、台所用洗剤と使い古しの歯ブラシでキャリパーの汚れを落しておきます。特にピストンの汚れは入念に。ピストン・プライヤーを持っているのでピストンを回してこびりついている汚れをしっかりこそぎ落とします。
汚れを落したらバケツの水にドボンと浸けて濯ぎます。水に浸けちゃって大丈夫?って感じるかもしれませんが、ブレーキ・キャリパーの使用環境ってもっと過酷なので全く問題ないです。
キャリパー本体以外のパーツやブレーキホースの汚れは使い古しの食器洗い用スポンジで。食器洗い用スポンジはかなり重宝します。パーツの汚れを拭き取る以外に、手の汚れ落としにも良いのです。バイクの整備での手の汚れは石鹸を付けて手と手とこすり合わせてもなかなか落ちないですが、スポンジでこすると簡単に汚れが落ちます。
ブレーキのピストンを戻す前に、ブレーキのリザーバータンクのフルードを抜いておきます。(フルードを抜かずにピストンを戻すとフルードが溢れてしまいます。)
ブレーキキャリパーのピストンを押し戻すのには専用のツールを使います。
バイク整備を始めた頃は古いブレーキパッドをピストンに当てて大型のドライバーやらプライヤーやらを駆使してグリグリとピストンを戻していましたが、このピストン戻しのツールを使うと簡単にピストンを戻すことが出来ます。
高価なものではないし作業効率は凄く上がるので、持っていて損は無いツールです。
ブレーキパッドの背面には鳴き防止のグリスを塗布し、
組み付付け。ブレーキダスト等の汚れを落してきれいなったので気持ちが良いです。
ブレーキ・キャリパーを取り付けて完成です。
キャリパーの取り付けボルトもトルクレンチを使って取り付けました。こちらも指定締め付けトルクは15~25Nmで結構幅があります。因みに締めてあるボルトを緩めるときに要する力(トルク)は締めた時の1.5倍程度だとか。
完成。ブレーキ痕の無い新品のディスクが眩しい(笑)。良い感じだと思います。
テスト走行、というか今年の走り初めに出てみると、最初のブレーキが全然効かず少々焦りました。ディスクもパッドも全くの新品ですからね。新車のブレーキの効き具合もこうなのかなって思いました。
ブレーキは何度かブレーキングをしているうちに徐々に効くようになってきました。もう少し走ればかなり効き味は良くなるでしょう。ブレーキの鳴きは無し。
ブレーキの効き味が良ければ走りも楽しくなるので今後が楽しみです。
最期に今回の作業で使った工具です。こうしてみると案外必要な工具は少ないと思います。
- ジャッキ
- ソケットレンチ(12mm、22mm)
- トルクレンチ
- プラスドライバー
- ヘキサゴンレンチ
- ピストン・プライヤー
- ピストン戻し
- プライヤー
- S字フック
(以上)