あれは手放さなければ良かったな....と思うものがたまにあります。
東本昌平の「キリン」もそうでした。
かつて1~18巻まで揃えたのですが、ある時置き場所に困って(コミックって結構場所とりますからね)ヤフオクで売ってしまいました。その時はあくまでもコミックという認識で、イイ歳してコミックをもっていてもなぁ、と思ったのも理由の一つ。
でもたまに無性に「キリン」を読みたくなるようになりました。心に深く刺さっているシーンやセリフがいくつもあり、年月を経てもそれは変わらず。この記事に貼り付けたシーンなど特にそうです。
それに東本さんの作品は中年男性の心に響くものが有るんですよね。
「キリン」は手放さなければ良かったなぁ、「POINT OF NO RETURN!」編の1~4巻だけでもまた買おうかと思うようになりました。
でも、そのうち買おう、いつか買おう...と思いながらズルズルと年月が経過。何時でも手に入る、という意識があったのだと思います。
そこに東本昌平さんの訃報ニュース。
ニュース記事を何本か読み漁った後、これは「キリン」を手に入れなければ、と思いました。
しかし今はどうも電子書籍のみの販売のようで、紙の書籍は絶版の模様。私は本は紙で読みたい派なので古本を探すしかありません。
急いでネットを漁るもなかなか1~4巻が揃わない。あってもかなりのプレミア価格。
いろいろなサイトを探して、某フリマサイトで「キリン」の1~14巻と「雨はこれから」の1~3巻のセットを発見。値段は3,500円。
これは逃してはいけない。しかし落札しようとしたらアカウントの設定が必要とのことで(久しく利用していなかったのです)、しばらくドタバタする羽目に。
そして日付が変わって1時近くなった頃、ようやく落札する事が出来ました。
まだ訃報のショックも残っていてクタクタでした。
3日後、「キリン」と「雨はこれから」が届きました。
これはずっと大切にしていきます。
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