MSAやらMOSFETのレギュレーター交換の作業のついでに、以前から懸案となっていたカタナのハンドル・ロックのキー・シリンダーを交換しました。
大抵のバイクは、イグニッション・キーとハンドル・ロックが一体となっているのですが、750~1100のカタナはロックが別々になっていて、キーも別なのです。
正直、キーが別々なのは面倒だし、ハンドル・ロックの仕方もちょっと独特なので、カタナの中で一番不満に感じるところです。
で、このカタナが私の元に来たとき、キーはイグニッション・キーが一個のみ。ハンドルロックのキーはありませんでした。
実際のところ私はハンドルロックを使うことはまず無いので日常の使用で困ることは無く、車検を考えるとあった方が良い、という程度でした。
車検もハンドルロックはキー付きのチェーン等でハンドルを固定してみせればパスできるそうなのです。
そういう訳で、ハンドルロックの必要性は殆どないのですが、自分のバイクだし、なるべく完全な状態にしておきたい、という事でキーシリンダーごと交換して、ちゃんとキーが使えるようにすることにしました。
キーシリンダーのセットは既に入手済みだったのですが、面倒くさがって今に至っていたのです。
キーシリンダーの購入について :「カタナのハンドルロックのキーシリンダー」
その交換手順ですが、検索してみると何件かこの手のキーシリンダーを交換した人のブログがヒットしました。
このキーシリンダー、実物を手にとって構造を見てみると、案外シンプルな構造であることが分かります。車体からキーシリンダーを外すのも、カバーを外してキーを挿して押して回してやれば簡単に外したり付けたりすることが出来ます。
しかし、問題はキーを無くした場合のシリンダーの抜き取り方。
ドリルで鍵穴を破壊してやれば、簡単にシリンダーが抜ける、との記事がありましたが、防犯を考慮してか詳しいことは割愛されていました。
こうなったら、とにかくやってみるしかありません。
まずは、鍵穴の蓋をピンを抜いて取り外します。
そしていよいよ鍵穴にドリルをあてて掘り進めます。
しかし、ある程度掘り進めてもキーシリンダーは回りません。ドリルの径をどんどん太くしていき、最終的には10mm径のドリルで掘ったところ、シリンダーが分解されて抜けてきました。
しかし、シリンダーの先端部分(写真の左側の方)がシリンダー孔に残ってしまい、なかなか取り出すことが出来ません。
これはステムを外してやらないといけないかな、と思いました。結構作業が大事になります。
そんなとき、ふと掃除機で吸い出してみたらどうだろう?と思いつきました。
やってみたら大成功。何事も試してみるものです。
ともかく、こんなに手こずるとは思いませんでした。作業に手一杯で写真は残っていないのです。
ドリルを当てた位置が良くなかったのでしょうか?もしかすると鍵の構造に詳しければもっと簡単に出来るのかもしれませんね。
シリンダー孔の一部も削ってしまったし、もうやりたくない作業です。
あとは、新品のキーシリンダーを入れるだけです。
シリンダーに鍵を挿して左に回しながら入れるだけです。
シリンダーを入れたら、蓋をピンで留めてやれば完了です。
ずっと気になっていた作業が終わり一安心です。