ニードルを変えて少し燃調を少し薄くしたらエンジンの調子がより良い感じになった我がカタナ。点火系のパーツをASウオタニに換えてプラグ点火が強力になった事でどうも燃調は濃くなるようです。理屈はよく分かりませんが。
となるとスロージェット系も少し“薄い”方向にした方が良いかもしれません。
とりあえずパイロットスクリューを少し締めこんでみる事にしました。
FCRキャブレターのパイロットスクリューは、専用のドライバーならキャブレターをエンジンに装着したままでも調整可能です。私はこのようなドライバーを自作して使っています。柄(グリップ)を短くカットし、刃先を丁度良い厚さに削っています。
もっともパイロットスクリューはいじる機会があまり無いので、使うのは久しぶりです。
このようにパイロットスクリューの締め込み量を調整。1回転戻しから1/6回転締めて5/6回転戻しにしてみました。
- SJ : #50
- AS : 1-3/6回転戻し
- PS : 5/6回転戻し
- ニードル : #OCEMQ(クリップ:上から3段目)
- MJ : #150
たったこれだけのの調整でしたが、効果はてきめんでした。
低回転域のパワーフィーリングがよりスムーズに、より滑らかになったように感じます。今までもそんなに悪くは無かったのですが、何というか”雑味”が除かれたような感じです。アイドリングから3千回転くらいまでのエンジン音も音質が変って静かになったような気がします。
一番変化が感じられたのが、アイドリング時のギアのニュートラル出しで、スムーズにニュートラルに出せるようになりました。
思えばウオタニに換えてからギアがニュートラルに出難くなっていました。(特に点火マップを遅角にしたときが顕著)
クラッチレバーを目一杯に握ってシフトペダルをガチャガチャやっていたので、左手の親指にたこが出来たのもこのせいでしょう。
どうもアイドリングではエンジンが無駄に力強く回っていたように思います。クラッチミートしたときのトルク感は分厚くて感動していましたが、その分ガソリンはドバドバ出ていたのでしょう。燃費が悪化したのもこれが原因だと思われます。
こういうちょっとした調整で変化が感じられると、ピアノとかの弦楽器の調律(チューニング)をやっているかのようです。バッチりチューニングが合うとバイクの走りが凄く気持ちが良いです。
キャブレターセッティングって楽しいなぁと思うひと時です。