ナイタイ高原から帯広へ。
時刻はまだ11時前なのだがもうお腹が空いてきている。
ここ数日、どういうわけかやたらと腹が減る。考えてみると稚内から北見に移動した日以来。寒さでカロリー消費が増えたのだろうか。
渋滞もなくスムーズに帯広駅前に到着。
目指す豚丼屋は駅ビルの中。しかし駅周辺はすっかりきれいに再開発されていて、オートバイをさりげなく停めておけそうな場所が見つからない。
コインパーキングはあるけれど2輪用は無し。下手なところに停めて駐禁の切符を切られてはたまらない。やむなくセイコーマートの駐車場に入り、店員さんに30分ほど止めさせてもらえないか、と頼み込む。(仕方がないねぇとOKが出た)
目指すは「豚丼のぶたはげ」。近くには有名な「ぱんちょう」があるけれど、いつも長蛇の列ができているし、味は「ぶたはげ」も負けてはいないと思う。
まだ昼食時より前と言う事もあり、「ぶたはげ」の方は大した待ち人数ではなく10分程で席に着ける。
メニューは「豚丼(肉 4枚)」と「特盛豚丼(肉 6枚)」と「小豚丼(肉 2枚)」。迷うことなく「特盛豚丼(肉 6枚)」を注文して更に待つこと10分程。ずっと食べたかった豚丼がやってきました。
直火で香ばしく焼き上げた柔らかい肉と甘辛いタレ。それに胡楸が効いております
以前と変わらず大変美味しかったです。ペロリと完食しました。*1*2
店を出ると入店待ちの人の数がだいぶ増えていました。
セイコーマートに戻ってオートバイを停めさせてもらった礼代わりに「メロンソーダ」を3本買う。1本は自分用で2本はS氏へのお土産です。
さあ、後は苫小牧に向かうだけ。国道38号を西へ進みます。
ところが晴天だったはずの空かいつも間にか曇ってきました。それどころか前方の山々にはどす黒い雲がかかっております。そして霧雨が降ってきました。
おかしい。今日は晴れるはずではないのか? 呪いのオツマミは平らげたのだが。
もう少し走ればきっと雨を抜けられるはず。そう思って走っていたら日勝峠へ向かう国道274に入るのを忘れてしまう。しょうがない。遠回りになるが狩勝峠を越えていこう。
雨は徐々に強くなってくるが、もうカッパは着たくない。気合と意地で走り続ける。しかし、狩勝峠を越えてしばらくしたところで雨が急に強くなる。
もう気合云々のレベルではないので路肩にオートバイを停め、カッパを緊急着用。とうとうこれで全日カッパ着用となった。
もうカッパを着るのもすっかり慣れたもの。しかし、今日は雨は降らないと思っていたのでゴム手袋はバッグの奥底にしまっていた。ゴム手袋は諦め普通のグローブのまま走りだす。そんなに雨は続かないだろう。
しかし、直ぐに止むだろうと思っていた雨は一向に止まなかった。
早く雨から抜けようとひたすら走り続けるが、気温も低くて身体が強張ってくる。3日前の稚内~北見の修行のような走りとなる。この気温で濡れたグローブで走り続けるのはキツい。
走行ペースも上がらないので、かなやま湖を経由して走行距離の短縮を図る。が、湖畔の曲がりくねった道が非常に走り難い。雨と気温の低さのせいかタイヤのグリップ感が全然無くて神経を使う。
さすがに疲れを感じてきたので、目についたセイコーマート(多分、平取町のだと思います)で休憩。晴れていればクルマ止めに腰かけて休むところだけど、雨だとそうもいかない。缶コーヒーを立ったまま飲み、こわ張った身体をほぐす。
太平洋沿岸に近づくとようやく雨が上がった。
国道235号に入って暫く走って鵡川町のGSで給油。店員さんがカッパ姿の私をみて「道央の方は雨だったようですね。太平洋側のほうは晴れていたんですけど。」
今回はとことん雨に付いて回られたような気がする。
GSでカッパを脱いで苫小牧までラストラン。ここまで来たらいよいよツーリングもお終い。
たまに見かけたオートバイも殆どが苫小牧港に向かうのだろうか先を急いでいるように見える。その中に青色の業務用ゴム長靴を履いているライダーがいた。ツーリングの途中でホームセンターで購入したのだろう。みんな苦労したんだなあ。
やがて苫小牧に到着。セイコーマートで最後の買出しをしてフェリーターミナルに向かう。
フェリーターミナルは仙台に行く太平洋フェリーと大洗に行く商船三井が隣り合っていて、オートバイの駐車場も隣り合っています。ツーリング中に見かけた見覚えのあるオートバイも何台かいました。
乗船手続きをしてしばらく待たされた後乗船。今年の北海道ツーリングは終わりました。
<終わり>
【本日の走行距離:289.6km】
追記
- フェリーに乗船してスマホをチェックしていると、S氏から「最後は天気に恵まれて良かったですね」というLINEが入っていました。今日も雨に降られたと返信すると、涙を流して喜んでいる(?)スタンプが送られてきた。
- フェリーは往路と同じ「きたかみ」。太平洋フェリーで一番古い船体で今年で退役するとのこと。かつては豪華に感じた船内ですが、古さを感じるところも目につきます。最期に乗る事が出来て良かったと思う。
- フェリーのレストランの夕食は今までと同様にバイキング形式でしたが、メニューが変わったようで前より美味しくなったような気がしました。また値段も2,000円から1,500円に変更されていて、大分納得できる値段と内容になったと思います。
- 仙台港で下船したとき、ツーリングバッグにビニール傘を括り付けて走っているオートバイがいました。やはり北海道のツーリング中に買ったのでしょう。
- 同じく仙台港で新潟ナンバーのオートバイを見かけました。高速道路でも見かけたので新潟へ向かっていたと思われます。新潟行きの新日本海フェリーに乗れば楽なのに。チケット争奪戦に敗れたのでしょう。今年のフェリーのチケット確保は苦労した人が多そうです。