「カタナに乗っているんですか!...壊れないですか?」
この頃、こんな風に言われることが増えてきました。まぁ半分は会話繋ぎの挨拶みたいなものでしょうけど。
カタナは1981年の登場で、私のカタナ(国内仕様のSR型)でも94年式なので製造から27年が経過。そう言われても仕方ないかとは思います。CB-FやZ1/Z2の人も似たような事を言われるのではないでしょうか。
または ”スズキだから”、”カタナだから” というケシカラン理由でそうイメージしているのかもしれません。
どちらにせよワタクシにとってやや心外な問いかけなので、ついつい若干ムキになって ”いや~壊れないですね” と答えてしまいますが。
バイクの故障の要因は二つに分かれると思います。
一つはそのバイクの設計に起因するもの。強度が足りないとか設計上の配慮が足りないところがあってそこがよく壊れるというもの。これはそのバイク特有の問題なので“あのバイクは壊れやすい”と言われて仕方ないです。
もう一つは経年劣化による部品の故障。IGコイル、イグナイター、ステータ・コイル、レギュレート・レクチファイア、等々。これらはどんなバイクでも起こり得るものです。そしてこういう電気系のユニットは故障の前触れみたいなものが分かり難く、突然壊れるので厄介です。
「カタナって壊れないですか?」という問いがどっちを指しているのか。多分半々なのでしょうけど。
私の印象としてはカタナ固有の故障ってあまり無いと思います。大抵の故障は電気系ユニットの経年劣化によるありきたりなもの。不可抗力といってもよいくらいです
しかし、先日この不可抗力な事態が起きてしまいました。
ハンドル交換の具合/効果を確かめようとカタナで出掛けたのですが....
しばらく調子良く走っていて、新しいスマホ・ホルダーも試してみようとバイクを止めてスマホをセット。再び走り出そうとエンジンを掛けたら何かおかしい。エンジンの吹け上りが悪くギクシャクします。プラグがカブりかけているような感じ。
はて?突然どうしたのだろう?
バイクを止めて気になるところをチェックするも異常は無さそう。
う~ん...と思いながらエンジンを掛けると普通に吹け上がります。
何だったんだ?と思いながら走っているとまたエンジンがバラツキはじめます。
またバイクを止め、もしかしてV-UP16が壊れたか?と思い接続を外してみると...お!直ったかな?でもまた暫くするとエンジンがバラツキはじめ....
何とか騙し騙し帰宅する事ができましたが、これは本格的なトラブルですね。
何が原因だろう? イグニッションコイル? キャブレター? イグナイタ―? バッテリー? プラグ?
帰宅してまずバッテリーを下ろして点検。見た目は異常なし。充電器に繋いでみるとちゃんと充電するし問題は無さそう。
次にキャブレターを下ろしてチェック。もしかしてメインジェットが脱落しているのでは?とフロート室を外してみるも異常無し。ニードルの固定も大丈夫。
イグニッションコイルも外見上は異常なし。
電圧もしっかり14V出ていたので発電系(ステータ・コイルやレギュレート・レクチファイア)も大丈夫でしょう。
となるとイグナイタ―か?
症状的には十分当てはまるし、バイクを止めてチェックした後に調子が少し回復する、というのもイグナイタ―故障時のよくある症状のようです。(イグニッションのoffによりイグナイターの熱が冷まされる事で一時的に調子が回復するようです。)
幸い、中古品だけど予備のイグナイターは持っています。次の週末にイグナイターを交換してみようと思います。
しかし....マシントラブルというのは心が凹みます。