自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

ニッシンのブレーキレバーをオーバーホールする!?

 フロントブレーキキャリパーのオーバーホールついでに、丁度良い機会なのでブレーキマスターも分解清掃しました。

 

 このニッシン ラジアルマスターを購入したのはいつのことか...確か1718年前かな。10年近く前に一度分解してピストン/カップを交換しましたが、その必要は感じないくらい状態は良かったです。

 分解はEリングを外すだけで出来るので簡単。今回も内部には汚れも見当たらずコンディションはとても良好。一応洗浄して再組立てしました。

 

 

 むしろ気になったのはブレーキレバーの方。

 

 このレバーは二つのパーツで構成され、レバーの取り付け部がヒンジのようになっていて、少しですけど可動する構造になっています。

 

 が、ここが全く動かない。ガッチリ固着しております。まさかレバーに不具合が起きるなんて。ここが動かないとレバーの位置調整が出来なくなります。

 

 このブレーキレバーは分解整備することは前提にはなっていないですが、ダメ元でやってみることにしました。買い替えるにしても結構高価だし、この程度でゴミ箱行きも勿体ない。レバーの取り付け部分のパイプを抜けば分解できるはず。ベアリングを抜く要領でやってみます。

 

 こういうM6の長目のボルト(「六角穴付きボルト」という名前らしい)とナットとワッシャー、適当なパイプを用意。

 

 ボルトの頭はパイプの外径よりちょっとだけ小さいといううってつけのサイズ。このようにセットしてナットを締めていくと徐々にパイプが押し出されてきました。

 

 

 

 見事分解に成功。レバーの稼働部分は汚れが固まっているだけで腐食はありませんでした。パーツクリーナーで汚れをきれいに落とせば問題ないようです。

 

 

 メッキされたレバー位置の調整ダイヤル少し錆が浮いているので(見た目的にちょっと気になっていました)、同じく錆が出ているスプリングと一緒に錆取り剤に一晩漬けこみました。

 

 きれいになったパーツを組み立てます。可動部分やスプリングにはグリスを塗布。

 

 パイプは万力を使って圧入。

 

 

 完成。レバーの調整機構は完璧に動くようになりました。汚れや錆も無くなりすっきりきれいになりました。本来動くところがちゃんとスムーズに動くのは気持ちが良いです。

これが通常の状態。

レバーを奥に押した状態。こうすることでダイヤルのロックが外れレバーの位置を変更することが出来ます。(”1”が一番遠くて、”6”が最も手前になります。)

 

 今回のフロントブレーキ周りのオーバーホール作業、このレバーについては完全に予定外でしたが、やってかなり満足感が高かったです。

 

 <了>