前回のホンダ シックスの続きで、今回が本題です。
250ccや350ccの6気筒GPレーサーは“ホンダ シックス” とよばれてマニアには人気のようです。F1のタイレルP-34*1みたいなものかもしれません。
日本ではタイレルP-34のレプリカを作ってしまった人がいますが、イギリスではアレン・ミルヤードという人がホンダ シックスのレプリカを作っています。
その名も「RC374」。エンジンはヤマハのFZR250の250cc 4気筒エンジンに2つのシリンダーをくっつけて6気筒化。排気量は374ccとなるので「RC374」とネーミングしたようです。クランクや点火系の電装も作り上げてちゃんと動くエンジンに仕立てられています。
この制作過程の一部始終がYoutubeで公開されていて、RC174の写真を元にフレームやらカウルやらを制作していく様子が収められています。カウルは当時のホンダでの制作作業の写真を参照して同じような手法で作っていて、当時のエンジニアに対するリスペクトを感じます。
動画は全部で6つあります。英語はよく分からなくてもアレンがひょうひょうとした感じで作業していくのが面白い。それと金ノコを多用して加工していくのも。金ノコの魔術師って感じました。
因みに、個人的に面白かったのはブレーキペダルを作り上げていくところ。アルミのブロックから何を作るのだろう?とみていたらみるみるうちに形になっていくのは感心しました。
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*1:前輪が4つある6輪車