キャブレターの同調をとり、調子が良くなったと喜んでいたのも束の間で、また気になる症状が出てきました。
暫く(30分~1時間くらい)走行していると、エンジンの回転のフィーリングが悪くなってくるのです。
アイドリングや低回転域で走っていると“ドコドコ”という感じがして4気筒マルチらしいスムーズさが無くなり、トルクも少し減るような。酷い振動がするとか、エンストする、とか明確な症状ではないのですが、明らかに調子は悪いです。
何処が悪いのだろう?といろいろ考えた結果、どうもIGコイル~プラグキャップのコードの接触不良ではないか?という気がしてきました。以前にもこの部分が原因でトラブルが発生したことがあり、その時の症状に似ているように思えたのです。
という事でガソリンタンクを外し、とりあえず1番シリンダーのプラグキャップのコードの付け根部分をチェックしてみると、かなり緩くなっていました。
IGコイルやプラグキャップのコード接続の端子は木ネジのような形状になっていて、コードをねじ込んで固定する構造になっているのですが、簡単に回せるくらい緩んでいました。熱や振動、経年劣化もろもろが原因だと思います。
▲プラグキャップのコード挿し込み部です。真ん中のネジみたいのが端子です。
▲こちらはプラグキャップに刺さっていたコードです。中心に電線が通っていて、電極をコードの中心に捻じ込むと電線が絡みつくのですが、かなりガバガバになっています。
これだけ緩いと端子とコード中心の電線の接触不良を起こしているはず。またIGコイル側のコードの付け根も同様の可能性が大。
IGコイルを外して全箇所チェックしたところ、やはり数箇所で緩んでいました。
ついでにコイルの一次側の抵抗値を計ってみました。
2個のIGコイル共に3.3~3.5Ωでしたので、値的には問題無さそうです。
コードそのものは硬化やひび割れは無いようなので、コードの端を1cm位カットして付け直してやれば復活できるはずです。
でも、それだけではつまらないのでTAYLORのコードに交換することにしました。
性能向上とかいうよりも、色鮮やかなコードの方が格好良い、というドレスアップが目的です。今回は黄色を選びました。
▲バイク用品店では10cm単位で切り売りされています。
コードをオリジナルの長さに合わせてカットし、IGコイルやプラグキャップの端子にしっかり奥までねじ込むだけです。(コードを押し付けながら時計回りに回します)
う~む、いい雰囲気。高性能なチューニングパーツみたいです。
しかし、...こう言ってはナンですが、問題の無いIGコイルのコードを換えてもほとんど違いは出ないと思います。(劣化してひび割れているような別ですが)
以前にも同じ事を張り切ってやってみたのですが違いを感じることが出来ず、ガッカリしたものです。
だいたいこんな簡単な事で体感出来るくらい性能UPするなら誰も苦労はしないですね。
でも、やはり色鮮やかなプラグコードが映えます。
まぁ、ガソリンタンクを載せるとプラグコードは殆ど見えなくなるのですが、見えないところでも格好良くなるのは気分が良いものです。
で、肝心の不調は解消されたのか?
早速試しに走ってみましたが、....うーん、どうもハズレだったようです。
最初は調子が良くなったように感じましたが、暫らく走っていたら調子は悪くなってきました。コードの接触不良が原因では無いですね。
何が原因だろう?IGコイル本体がダメになりかけているのだろうか?それともイグナイターか?
次はまずプラグでもみてみることにます。何か分かるかもしれません。