一昨日から一般公開が始まった東京モーターショーに行ってきました。
日曜日は物凄く混むんじゃないか、と思いつつ出掛けたのですが、案の定すごい人が来ていました。
若者のクルマ離れとかで近年のモーターショーは来場者数が減少していたそうですが、最近はまたクルマの人気が復活しつつあるんじゃないかと思えるくらいの賑わいでした。
いかにもクルマ好きと見える風情の男性だけではなく、家族連れも多かったし、小さな子供達(男の子も女の子も)も沢山来ていて、みんな目を輝かせていました。
やはりクルマやバイクは昔と変らず興味や憧れの対象であるようです。
という訳で、写真を撮るのもかなり大変で、良い写真はあまり撮れなかったのですが、バイク(というか自分が興味を持ったもの)を中心に紹介したいと思います。
まずはスズキ。
目に付いたのはモトGPマシンで、跨らせてくれるう上に、スタッフの人が写真を撮ってくれつというサービスぶり。
当然私もGPレーサーに跨ってみたかったのですが、大勢の人の前でポーズを決めながら写真を撮ってもらうのがどうにも恥ずかしく、一歩を踏み出すことが出来ませんでした。
こちらのスクーターは、一昨年のモーターショーで発表され大人気となった軽自動車のハスラーに雰囲気が似ていると思います。市販されたらハスラー同様売れるんじゃないでしょうか。
BMWもバイクを展示していました。が、スペースが狭い上、人垣がすごくてなかなか写真が撮れませんでした。
最近のバイクのトップブリッジってこのように肉抜きされているのが多いようです。
ホンダです。
一番の注目はやはりRCV213-S。モトGPマシンそのままともいえる過激な市販車ですが、パッと見た感じではコンパクトな車体なせいか、随分とおとなしく見え、2,000万円以上するバイクのオーラが感じられませんでした....
うーむ、カラーリングのせいなのか。ちょっと勿体無いような。
ホンダといえばモンキー。こんなモンキーはちょっと欲しいと思いました。
それとやはりNSX。注目度は抜群です。ボディサイズは物凄く大きくなってしまったなぁと思っていたのですが、改めて実物を見ると今時のスーパーカーといったボディサイズ。割と普通の大きさに見えました。市販後どんな評価を得られるのか楽しみです。
それよりも大いに興味をそそられたのはこのコンセプトカー。
RCV213のエンジンを搭載していて、まるでタイヤが4つあるバイクというかレーシングカーです。イギリスのアリエル・アトムのようなものでしょうか。
これこそ市販して欲しいなぁ、と思います。商業的には大した儲けにならないでしょうが、ホンダのイメージアップにはNSXよりも効果があるんじゃないかと。(“最近のホンダは軽自動車とミニバンのメーカーだ”と揶揄されたりしているので)
発売されたら喜ぶホンダ・ファンは多いんじゃないかなと思います。
カワサキはちょっと地味でした。H2Rという凄いバイクを発売して国内メーカーでは一番勢いがあると思っていたのですが。そのH2Rもガラスのショーケースの中に展示されているだけだったし、ちょっと期待はずれでした。
バイクはヤマハが一番充実していました。展示してあるバイクの数も多かったし、コンセプトモデル(ニューモデル?)の展示も多かったです。
▲これは前輪が2輪で後輪が1輪の3輪バイク。フロントサスペンションの構造が面白いです。
ヤマハもGPマシンのYZRの乗車サービスを行っていました。46のゼッケンは9度の世界チャンピオンに輝くバレンティーノ・ロッシのマシン。(スペアマシンでしょうけど)
これは見逃すことは出来ない。幸い?スタッフによる写真撮影サービスは無かったので、意を決して列に並んでGPマシンに跨りました。
まぁ、跨った感じは普通のスーパースポーツバイクとそう違いはありませんでしたが、フロントスクリーンの中に身を伏せてみるとやはり感激するものはありました。
このクルマはなかなか格好良かったです。
パーツメーカーも多数出展しています。
こちらは私のカタナにつけているFCRのケーヒンのブース。
FCRも展示されていました。
これはホンダのRCV213Sに採用されているものだそうです。当初は量産する予定では無かった、とケーヒンの人は言っていました。
こちらはミクニのブース。こちらもTMRのカットモデルを展示していました。時代は既にインジェクションですが、キャブレターもまだまだ現役です。
思わぬところでテンションが急上昇したのがブレーキで有名なNISSIN。
天才といわれたフレディー・スペンサーのGPマシン、NS500が展示してありました。
1984年のシーズンを走ったマシンだそうです。
▲当時はこのリアタイヤがとてつもなく太く見えたものでした。
当時の市販バイクはレーサーレプリカといわれるスポーツバイクでも今と違って随分とおとなしく、本物のGPレーシングマシンは遠い存在でした。まさか今日見ることが出来るとは。
思わずNISSINの人に“このNSはニッシンで所有しているものなのですか?”と訊いたら“いや、これはホンダさんからお借りしたもので...”と苦笑いしていました。(そりゃそうですよね)
これは嬉しかったです。
あと、バイクではないですが、もしかすると一番楽しみだったのがマツダの「RX-VISON」。近い将来のロータリーエンジンの復活が楽しみです。
近くには世界初の量産ローターリーエンジン車のコスモスポーツが。美しいクルマで見とれてしまいました。
全体的にはバイクの出展はちょっと物足りなかったような気もします。バイクは来年3月のモーターサイクルショウが“本番”なのでしょう。
大変な混雑でいたが、やっぱりモーターショーというのは良いですね。あちこちみて回っているうちにクルマやバイクって楽しいな、走りたいな、という気持ちが沸いてきます。
次回もまた行きたいと思います。
<以上>