今年の晩秋、カタナでツーリングがてら長野の渋温泉に行って来ました。
(写真をたっぷり載せているのでちょっと“重い”かもしれません)
以前、仲間とスキーに行った時に何度か宿泊してすっかり気に入った温泉郷です。
派手な施設や騒がしいカラオケ屋や飲み屋とかは無くて静かで風情があるのがいいです。
この温泉街の夜の雰囲気が好きなのです。静かでしっとりとした落ち着きがある街並みを浴衣をきて下駄をカラコロ鳴らしながら歩いていると気持ちがほぐれてきます。
昔ながらの日本の温泉街といった風情なんですが、ここも外国からの観光客の姿も目立ちました。アジア圏の他にもヨーロッパやアメリカから来ている人も多かったです。
玄関にローマ字で書かれた表札を掲げている旅館がかなり目に付きましたが、これは外国人観光客ウェルカムの旅館なんだそうで、今では平日の宿泊客は日本人より外国人の方が多いそうです。
皆さん近くの地獄谷の温泉に入りに来る猿を目当てに来るそうです。温泉に入る猿は海外でも有名なようです。
旅館でも浴衣を着て箸を上手に使って和食を楽しんでいるし、大体2~3泊して近くを観光したり蕎麦打ちを体験したり、旅館の仲居さんが言うには“日本人よりも温泉を楽しんでるわよ”とのこと。
街中の排水溝を温泉水(湯)が流れているせいか冬でもあまり寒く無くて、浴衣を着て九つある外湯を巡りながらの散歩はとても気持ちが良いです。少し身体が冷えてきたら温泉に入れば良いわけだし。夜遅くまで下駄のカラン、コロンという音が聞こえていました。
面白いことに九つの外湯は全部泉質が違うそうです。透明な湯、白く濁った湯、赤茶けた鉄分の多い湯、硫黄の匂いが強い湯、いろいろあって面白かったです。
それと自分にとってこの温泉郷の魅力の一つは路地裏。
自分はなぜか“路地裏”に惹かれるたちで、ここの温泉街は良い路地裏の雰囲気がとても気に入って、一度ゆっくりここの路地裏を散歩したいなぁと思っていたのです。
もちろん、表通りの方も魅力十分。土産物屋さんの他、射的や卓球場などもありこいうところをみて歩くのも楽しいです。
こちらの旅館はジブリ映画「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルにもなったのでは?といわれているそうで、とても豪奢できれいでした。
▲「金具屋」という旅館です。この前を通る人はみな足を止めて見上げていました。一度泊まってみたい宿です。
夜遅くまで街の隅々まで思う存分散策して楽しみました。
因みに、今回泊まったのは「洗心館 松屋」という旅館。
ご主人がバイク乗り(たしかZZ-R1100だったような)ということで、バイク用の屋根付の専用駐車場があるライダー歓迎のお宿です。歴史のある宿のようですが、適度にリフォームされて清潔で居心地が良くとてもとても良かったです。
ここの渋温泉郷は毎年開催されているクラシックカーの「La Festa Mille Miglia」というラリーのコースでもあるそうで(上の写真にポスターが写っています)、その時はクルマ好きの人大勢やって来るそうです。
今度はその時に行ってみたいと思います。