ちょっと間が空きましたがスキーブーツのフォーミングインナー製作記の3回目、フォーミング式インナーブーツの詳細紹介です。
こちらが「神田ブーツ研究所」(以下ブーツ研究所)で作ってもらったフォーミング・インナーブーツ。
日本のブーツメーカーである「REXXAM」に特注しているインナーブーツだそうです。REXXAMの通常のフォーミング・インナーブーツとは違い、足首より上までフォーミング剤が充填されるようになっているそうです。これにより、より足首周りのフィット感が良くなるはず。
この踵から伸びる紐もブーツ研究所のオリジナルだそうです。
これ、ブーツを履くときに便利です。足をブーツに入れた後、ブーツのシェルの後ろを抑えながらこの紐を引いて踵を持ち上げてやると良い具合に踵がブーツの後端に収まります。
こんな風にブーツの後ろから紐が覗いているのはブーツ研究所のインナーブーツである証です。
この脛の部分にある穴にチューブを差し込みフォーミング剤を注入します。
つま先側の親指と小指の付け根の辺りの穴からは余分なフォーミング剤が押し出されてきます。(はみ出たフォーミング剤がこびりついています。)
インナーブーツの内側にも一部の縫い目からフォーミング剤がはみ出ています。フォーミング時の圧力の強さが伺い知れます。
フォーミング剤は発泡ウレタンとのことですが、ゴムのような弾力がありました。
ブーツ研究所によるとフォーミングしてから1日くらいで完全に安定するとのこと。
フォーミング直後よりも履いた時よりも感触がしっかりしたものになったように感じます。
こちらがノーマルのインナーブーツ。今見ると黄色い部分のクッション素材はペラペラで頼り無げに見えます。使用一シーズンですが、力が加わるところは既に潰れて薄くなっています。
重さを比較してみました。(インソールは除くインナーブーツ単体の重さです)
まずはノーマルのインナーブーツ。
右側は510g。左側は500gでした。重量差があるのが意外でした。
続いてフォーミング・インナーブーツ。
右側は627gで左側は624gでした。こちらはフォーミング剤の注入量の左右差が有るはずなのですが、意外と重量差は少なかったです。
フォーミング・インナーブーツは重いのが欠点ときいていましたが、ノーマルとの差は100g少々。手で持ち比べると分かりますが、履いた感じでは自分では気にならない(気が付かない)です。
これは足にブーツが包み込むようにフィットしているからだと思います。足とブーツが合っているとブーツの重さが足全体に分散するので軽く感じます。
HEADのブーツ・シェルからREXXAMのロゴが覗く面白いブーツになりました。
コロナウィルスのせいで、まだこのブーツでスキーを滑る事は出来ていません。GWに滑れないかと思っていたのですがそれも諦めざるを得なくなりました。
来シーズンの楽しみにしておきます。そのためにも一刻も早い収束を願います。