あまりブログにアップしていませんが、この冬はスキーに熱中しています。
雪の斜面を滑走する爽快感、急斜面や不整地を攻略する難しさ/面白さは、バイクを走らせる楽しさと少し通じるところがあるかもしれません。もちろん、バイクのような加速感などは無いので楽しさの性質は違いますが、スキー板への荷重とか自分の身体を使って滑走/走りをコントロールするのは通じるところがあると思います。
で、スキーではスキー板と人をつなぐブーツが重要であり、そのブーツの底に敷くインソール(中敷き)がまた重要なんだなぁと最近しみじみ思っています。
インソールについては以前ちょっと書きましたが、新しいインソールを試してみたら具合が良かったので今回はその話を。
今、スキーブーツで使っているインソールはBMZのものです。
昨年の秋に神田の街を歩いていたら、とあるお店でアウトレット品としてかなり安く売られていたので買ってみたのです。
余談ですが、お店によって扱っているインソールは別々のものであることが多いようです。あるお店ではSIDAS、あっちの店はB+、こっちはBMZって感じで、当然ながら其々「このインソールが一番!」と仰います。
このお店も「今どこのインソールを使っているの?...ホシノ(B+)ですか、いや~これ(BMZ)の方が良いと思いますよ!」って具合でした。
それまで使っていたB+と並べてみると結構形状が違います。足を乗せた感じも随分違います。
これは「Cuboid Power」というシリーズの製品のようです。ただカタログをみてもこの色の商品は掲載されておらず(サンプル品?試作品?それともバッタモノ?)、「Cuboid Power」のどのモデルなのか不明です。「SKI」か「AllFitSports」かな?
上記の写真では違いが分かり難いのですが、
B+は土踏まずのアーチを支えるサポートが大きく盛り上がっています。踵部分のサポートも左右の壁が高いです。
一方のBMZはB+に比べると全体的に平べったい作り。土踏まずのサポートも控え目。
足を乗せたときの印象は、B+は土踏まずから踵までを支えるような感じがあり、BMZは踵がインソールの窪みに収まり、土踏まずの一部の踵近くの部分が支えられている感じで、B+やSUPERFEET等の他のインソールとはちょと違ってサポートは控え目な印象でした。
どうもBMZは土踏まずの足のアーチを直接支えるのではなく、土踏まずの後ろ側の端を支えて土踏まずのアーチが動きやすくする、という理論のようです。(↓)
で、理論は理論として実際にスキーで滑ってどうなのか?
シーズンイン初日は足に慣れたホシノのB+でスタート。スキーの感覚を取り戻した翌日にBMZにチェンジしてみました。
最初は違いはあまり分からなかったけど、滑っていくとスキー板のコントロールがしやすいように感じてきました。特にターンの時の板の傾きの感覚が分かり易い、というか傾け易いような。
再度B+に戻してみたけれど、やはりBMZの方が板の滑走感覚が分かり易いように感じたので、以降ずっとBMZで滑っています。
滑れば滑るほど今までとは滑りの感覚が違うように感じます。
特に踵の少し前(土踏まずの後ろ側)のサポートが具合良く感じます。今のスキーでは踵(正確には踵というより踝(くるぶし)の下あたり)荷重が基本であると教わりましたが、その踵・踝加重の感覚が分かりやすく、自分のスキーの滑りがずいぶん変わりました。(安定感が増しバランスを崩しにくくなった。またスキー板を「回し」やすくなった。)
ただし足の形は人それぞれ。BMZのインソールが他より優れているというより、私の足に合っていたのかもしれません。またフォーミングで作ったインナーブーツの効果も大きいかもしれません。
しかしインソールを変えただけでこうも滑りの感覚が違うとは驚きでした。
登山靴にもBMZのインソールを試してみようか、と思っているところです。