オイルを入手したので、早速交換作業です。
バイクをジャッキアップし、カウルを外し、ブレーキを外し、ホイールを外し、フォークを取り外します。分解するのはサクサクとあっという間です。(面倒に感じるのは組立の方)
まずはフォークキャップ(というか延長キット)を外します。ネジを緩めて抜く要領です。
バネの力で飛び出さないように押さえつけながらキャップを回していくのですが、カタナのノーマルフォークに比べ、このGSX-Rのフォークはスプリングの圧縮が低めで、とても楽です。
キャップが抜けたら、カートリッジとの連結を外します。これでスプリングも外せる状態になります。
▲フォークキャップ(延長キット)下のナットを緩めれば外れます。
今回はオーバーホールする訳ではないので、分解はここまで。
ここで、オイルレベルを確認しておきます。スプリングを抜き、フォークを縮めた状態でインナーチューブ上端からの油面までの高さを確認しておきます。
確か130mm位になるようオイルを入れた筈ですが、測ってみると片側は150mm位でした。エア抜きが不十分だったようです。
▲このようにメジャーを差し込んでオイルが付着した位置でオイルレベル(油面)を測りました。クルマのエンジンオイルの量を調べるのと同じやり方です。
▲200mm差し込んで50mmの目盛までオイルが浸っていたので、オイルレベルは150mmということになります。
廃油のパンにオイル排出し、更にフォークをしばらく逆さまにしてオイルを抜けるだけ抜きます。そして、後は新しいオイルを入れて組み立てるだけ。
メスシリンダーである程度計量しながら入れていきますが、重要なのは量よりもオイルレベル。エアが抜けるようにインナーチューブをストロークさせ、オイルレベルを確認しながらオイルを継ぎ足していきます。そのオイルレベルは今回も130mmにしました。
フォークオイルは無色透明。シリンダーに移したときもサラサラという感じでした。
余談ですが、今まで使っていたオイルはカキ氷にかけるイチゴシロップのような鮮やかな赤。思わず舐めてみたくなる位のきれいな赤です。カワサキのもそうですし、スズキのオイルもそうでした。(多分両方とも同じカヤバのオイルなのでしょう)
▲苺シロップみたいな鮮やかな赤色のオイル。
因みに、GSX-Rのサービスマニュアルによると、オイル量とオイルレベルはUSモデルとUK/Canadaモデルで異なるようです。
【GSX-R1100 89年式モデル】
- USモデル 453cc/113mm
- UK/Canadaモデル 418cc/146mm
後はスプリングを入れて組み立てるだけ。
なのですが、今回はスプリングを予備で持っているものに替えることにしました。
セル・モーターに続きフォークのスプリングまで予備パーツが登場してきましたが、これも永年のカタナ弄りで溜まったパーツの一つです。
このスプリングを含め、残りについては次回ということで。