自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

不調の原因はIGコイルかな?

 エンジンの不調の原因かも、とプラグコードを交換したのですが、見た目はカッコ良くなったものの残念ながらエンジン不調は改善されませんでした。

 

sword749.hatenablog.com

 

 こういった電気系が原因と思われるトラブルは、推理を働かせつつ考えられる要因箇所を一つずつ潰していく他ないです。

 

 まずは何かヒントがないかプラグの焼け具合をチェックしてみることにしました。(昔はよく“プラグチェックが整備の基本”みたいに言われていましたが、最近はどうなんでしょうね)

 

 

 まず1番シリンダーのプラグ。

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 2番シリンダー。

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 3番シリンダー。

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 4番シリンダー。

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 写真ではちょっと分かり難いのですが、1番と4番の煤が多いです。

 

 これはある程度予想していたとおりでありました。

 

 というのは、不調の症状が“アイドリングや低回転域でのエンジン回転が“ドコドコ”という感じ”なのですが、その感じからして調子が悪いのは1気筒だけではなく、2気筒くらい点火不良を起こしているのではないかな?と思っていたのです。

 

 そして1番と4番は同じIGコイル*1で点火しています。

 

  この前のプラグコードの交換の際にIGコイルの一次側の抵抗値を測定したら数値的には問題はなかったです。でもエンジンの熱で熱せられてきたらどうなのだろう?(エンジン不調はエンジン始動直後よりもしばらく走行してから段々顕著になってきます)

 実はIGコイルも消耗品。いつかはダメになってしまうパーツです。

 以前のはなしですが、750カタナに乗っていたときに突然片側のIGコイルが壊れてしまったことがありました。このときはイグナイターユニットも焼け焦げていて、どっちが先に壊れたのかハッキリとは分からないですが、恐らく、①IGコイルが壊れて一次側のコイルが短絡 → ②過電流が流れてイグナイターが焼ける、 という順だったのでは?と思います。(IGコイルのボディにパックリと亀裂が入っているという分かり易い状態だった為にさっさと捨ててしまったのですが、コイルの抵抗値くらい測って調べておけば良かったと思います)

 

 そこで1-4シリンダー用のIGコイルを予備として持っていたものに取り替えてみました。すると見事ビンゴだったようで、アイドリングはとても安定して回るようになりました。

 ただ、まだ若干スムーズさに欠けるような気もしたので、もう一つのIGコイルも換えてみましたが今度は変化なし。

 

 となるとイグナイターも怪しいかも、という考えもよぎりましたが...でも、もしかしてこの状態がカタナ本来のエンジンの回り方なのかもしれません。

 スムーズさに欠ける、といっても気にするから気になるというレベルとも言えるし。

  それに、今回の不具合探求に当たりMSAという点火系の追加デバイスは外したので、これの恩恵であるエンジン回転のスムーズは失われて当然なはず。

 

 少しこれで様子をみてみようと思います。

 

*1:カタナ(というか多くの4気筒のバイクは)はIGコイルの数は2個で、1個のIGコイルで二つのシリンダーのプラグを点火させています。