そろそろ巻きで走らねばなりません。道の駅「富士見」を出てこの先は日本海側ルートのハイライトともいえる道道106号線が控えます。
しかし、ここで “いつもとは違う道を走りたいな” という余計な気分が頭をもたげ、道道19号線に右折し一旦内陸側に向かってしまいました。国道40号に入り中川町を経由しそのまま北上してから道道972号に入り再度日本海側の道道106号線へ戻るルートをとります。オトンルイ風力発電の風車は迂回してしまうけどたまには良いでしょう。
こんな調子なのではやくも陽が西に傾いてきました。当初はクッチャロ湖のキャンプ場に泊まろうかなと考えていましたが、これでは猿払公園への到着も難しい。無難に稚内に泊ることにしよう。
ならば、と道道972号沿いにある「幌延ビジターセンター展望台」へ寄り道。サロベツ原野(湿原)を軽く散策します。
このサロベツ原野もかなりの広さです。まともに遊歩道を散策したらどの位時間がかかる事か。ほんのさわりで切り上げました。
そろそろ本当に巻きで走らなければならない。夕方近くのこの時間では道道106号を走るバイクの姿が少なくちょっと寂しい。
空はまた雲が厚くなってきて利尻富士も良く見えないし風景は今一つ。サッサと先を急ぐ。延々と続く直線道路走りに走り、一気に稚内へ。
稚内の街を森林公園キャンプ場に向かいます。去年利用したコインランドリーが見えて懐かしく感じる。
17:30、稚内森林公園キャンプ場に到着。
今日もキャンプ場は賑わっています。テントサイトを見渡すと手前の方にSTACYが見えました。K氏は今日はここに泊まる予定だと言っていたのでヤツのテント*1だろう。クルマが見当たらないので買出しにでも行っているのでしょう。
なるべく駐車場に近い手前側でかつ傾斜していない平坦な場所を選んでテントを設営。一息ついて風呂と買出しに出かけます。
キャンプ場を出るとき、丁度戻ってきたK氏とすれ違う。荷物を下ろしたバイクはとても身軽に感じる。
風呂は昨年利用して気に入った「みどり湯」。昭和の雰囲気漂う銭湯です。
ゆっくり風呂を楽しんでサッパリしたらセイコーマートで夕食の買い出し。今日は昼間にいろいろ食べたので軽目に。野菜炒め用の野菜のパック、ウィンナー、ビールを買う。
さて、問題の帰り道。昨年のような過ちは絶対に犯さないぞ、と道路標識と信号には特に注意を払って走る。う~ん、改めてみると道路も標識も複雑なところがある。
無事にキャンプ場に帰り着き、急いで夕食の準備。鍋に水と野菜と持参した鍋キューブを一つ入れて火にかける。煮立ってきたところでウインナーも投入する。
既に食事を終えているK氏も椅子とテーブルを持ってやってきて、今日のツーリングの互いの報告を行なう。K氏は14時頃にはここに着いていたそうだ。
出来上がった鍋物のようなスープのようなものを食べる。旨い!
買ってきたビール(セイコーマートのPBの新ジャンルのビール。98円(だったかな?)という安さ)を飲み、K氏から氷(わざわざ買ってきたらしい。クルマだと買い物も余裕である)をもらってバーボンの水割りを作って飲む。キャンプでシェラカップで飲むウィスキーって何故か美味しいのです。
今回は何故バイクではなくクルマで来たのか?とK氏に尋ねると、K氏の愛車(某フランス社の小型ハッチバック)の走行距離は30万キロの手前まで達しており、北海道で30万キロを達成したいと思ったからだそうです。通勤で使用しているとはいえ30万キロは凄い。そしてクルマのコンディションを維持し続ける情熱も凄い。2~3年前に見たときは、塗装は劣化して白い粉を噴き見た目は完全にポンコツでしたが、今は再塗装して往時の輝きを取り戻しています。もちろん足回りとか内部の整備も怠っていない。
それでも不安はあるようで(2014年にK氏はツーリング中にバイクが壊れるというトラブルに遭遇している。そしてマシンに最初の変調が現れたのがここ稚内森林公園キャンプ場に泊まったときである)、スペアパーツや工具類もクルマに積んできたそうだ。流石である。備えあれば憂いなし。でも「ジャッキも積んできました」*2と言っていたが、いったいどのような状況まで想定しているのだろう?
もっともカタナだって製造から25年が経過しているので似たようなもの。アクセルワイヤーやクラッチワイヤーのリペアキット(自作品)やIGコイルとか多少のパーツは積んでいます。
少し風が出てきて寒くなってきたので、そろそろ寝ますかと解散。
テントの中でスマホをチェックしたらS氏からLINEが入っていた。信号無視などかわいいものだと思える事が起きたと言う。函館・大沼のあたりでネズミ捕りにかかり、何と赤切符を頂戴したとのこと。いきなり何をやっているのだか。
[本日の走行距離:411.9km]