夏の北海道ツーリング直前に購入したヘルメットArai XD。ツーリングで毎日かぶり三千キロほどを走っての感想を、それまで使っていたSHOEI XR-1100と比較しつつまとめてみました。
かぶり心地は違うような違わないような
Arai XDとSHOEIヘルメットの大きな違いはかぶり心地です。
XD(というかAraiのヘルメット)は頭から頬まで面で包むような感じで、方やSHOEIのヘルメットは頬骨や顎とか部分的に支える感じ。
まるで対照的に感じましたが、実際にバイクで走ってみると意外と差は気にならなかったです。ホールド感は文句なし。高速道路での走行で頭を動かしてもヘルメットがずれたりすることは無く安定していました。
重さは、Z-7より重いとはいえ手に持った感じではXR-1100と同じ位。バランスが良いのか長時間かぶっていても首や肩が痛くなることは無かったです。
風切り音はSHOEIよりはちょっと大きいかな。出っ張ったエアダクトが原因だと思います。SHOEIはこういったところを滑らかな造形にしているので静かなのでしょう。ただ個人的には煩いと感じる程ではなく、全然問題はないです。
ちょっと気になったのはシールド上部に設けられたブローシャッター(外気の導入口)。これの黒いパーツが視界の隅に入りちょっと気になりました。(SHOEIのシールドにはこのようなものは無くスッキリしていたので。)
ただし視界を遮って視認性に影響を及ぼすというほどではなく、数日も経つと全然気にはならなくなりました。
エア・ベンチレーションはなかなか優秀
エア・ベンチレーションについては十分な効果を感じる事ができました。
頭が少し蒸れた状態で走りだすと空気の流れでス~と冷えるのか感じられます。ヘルメットの中の空気が後頭部の方へ流れていくのが感じられるのです。今までのヘルメットではヘルメットの中で頭が蒸れて髪がペタペタになってしまったのだけど、XDは髪のサラサラ状態が結構長く続きます。
ベンチレーションに関してはXR-1100より優れているように感じました。
因みに、ヘルメットのベンチレーションは外気の導入口の方に目が行きがちですけど、内部の空気の排出の方も重要だと思います。(空気が出て行かなければいくら導入口があっても換気はされないですから。)
XDはこのように後頭部と後ろの下部にいくつも排気口が設けられております。これだけ排気口があれば、走行中のヘルメット後部の負圧によりヘルメット内部の空気が効果的に吸い出されるのだと思います。(SHOEIのXR-1100は排気口は頭の上側のみに設けられているのみです。)
(↓はSHOEI XR-1100です。)
面白かったのは、頭頂部の導入のダクトを閉じると、シールド上部のブローシャッターから入る空気が後頭部に流れていくのがより強く感じられること。米神(こめかみ)付近がスーっとして気持ちが良かったです。
良く見ると、頬の横にもエアダクトが設けられていたり、ベンチレーションにはかなり力が入っているなぁと思います。
お陰で夏真っ盛り猛暑の中でも快適に走る事が出来ました。
シールド
シールドはスモークの入っていない完全なクリアタイプ。視界は歪みはなくスッキリで、シールドを下ろしているのか上げているのか判別が付かないほど。クリアタイプのシールドは久しぶりなので新鮮に感じました。
ただ、夜間の走行で光が若干シールドで乱反射していました。見難いと感じるほどではないですが。
シールドの曇り防止についての評価は保留です。シールドの内側にピンロックシールドを装着していなかったので。案の定、雨中での走行ではシールドは直ぐに曇ってしまい、少しシールドをあけて走らねばならなかったです。この点、SHOEIはピンロックシールドがヘルメットに付属しているのでさすがと思う。
あと、曇りにについてはヘルメット内の口の前の空間が狭い(シールドが口/顔に近い)ことも関係が有るかも知れません。
今度、ピンロックシールドを購入して試してみようと思います。
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なお、シールドの着脱のし易さに関してはSHOEIの方が上です。XDもかなり着脱が簡単な機構になったようですが、ちょっと慣れというかコツが必要な感じです。
現状の感想はこんなところです。久しぶりのAraiヘルメットでしたが、流石はSHOEIと並ぶ国内ヘルメットメーカーだけあって良く出来ていてとても気に入っています。