昨日の土曜日は先週見舞われたエンジン不調の原因探求/修理を行いました。大変良い天気なのに整備に費やさねばならないのがちょっと悔しい。
先日の記事でも書いたように事象としてはFCRキャブレターのトラブル事象と似ているので、まずはFCRを確認してみます。
というか、FCRを調整して終了だろう、チョロイもんだ、と思っていました。
しかし、トップの蓋を外してスライドバルブの高さ調整のネジ/ナットの状態を確認するも見た感じ問題なさそう。。。
念のためキャブレターを降ろしてボアからバルブの開き具合を確認したり、フロート室の状態を確認したりしたけれど、何も異常は無し。
となると何だろう?
エンジンが快調に回るには「良い点火、良い圧縮、良い混合気」と言われます。
「混合気」(キャブレター)は問題無さそうだし、「圧縮」も恐らく問題は無いはず。
という事は「点火」の問題?
プラグコードやイグニッションコイルの状態は問題は無さそう。イグニッションコイルの接続端子の勘合が少し甘かったところがあったけど、これは関係無さそうに思えます。
追加装着しているイグニッションコイルの一次電圧を16Vに昇圧させる「V-UP16」というデバイスの故障の可能性もあるので一旦外してみるか...
その前にプラグの状態を見ておかなければ。
すると4本とも焼け具合はきれいなもの。という事はしっかり点火されて混合気が燃えているということなので点火系は正常という事になります。
う~~ん、さっぱり分からない。
とりあえずもう一度走って様子を見てみるか。
ガソリンタンクを載せてホース類を接続しようとしたとき、ガソリンコックとインテークマニホールドのニップルを繋ぐホースの先がカチカチに硬化して亀裂が入っているのに気が付きました。ニップルに挿したらボロリと崩れてしまいました。
あーっ、おそらくこれが原因だ!!
カタナのガソリンコックは、「ON」の位置ではエンジン停止状態でガソリンが流れてこないようになっています。燃料経路の弁が閉じています。
ガソリンコックとインテークマニホールドを繋ぐホースはこの弁を開くためのもの。エンジンが回わって吸気することにより生じる負圧で弁を開いております。
ホースの亀裂により二次エアを吸ってしまい負圧不足で弁が十分に開かずキャブレターの燃料が足りなくなり、エンジンの回転がバラついていたのでしょう。*1
ホースの長さに少に余裕があったので、先端の硬化している部分をカットしてニップルに接続。
既に夕方になっていましたが、試走に出かけて30分程走った感じではエンジンの調子は完全に元に戻った感じでした。エンジンのトルク感や滑らかさが違います。
やはりホースの劣化が原因だったようです。
たかがホースでもきちんとメンテはしないとダメだと身に沁みました。