スキー板を上下二段重ねで三本積載できる目途が付いたので、新たな形状/構造を検討し、必要なパイプジョイントを選んでラックの改造に着手しました。
今回も試行錯誤しながらの作業だったので、制作過程は省いてほぼ完成形からの紹介です。
前方のラックはこのように変更。元の部材を流用し後ろ側の支柱を一本から二本に変更しています。
今迄コストを抑えるために安価なプラスチックのジョイント(1個100円前後)を使っていましたが、今回は一部にメタルのジョイントを採用。2個セットで1500円!と今回の工作では目が飛び出るほど高価に感じたパーツですが、角度を可変でき今回の構想実現には必要不可欠なジョイントでした。(横幅寸法の増加は抑えなければならなかったのです。)
また下段のスキー板の支えも追加。
後方のラックはベースの板以外は全部作り直しました。
今回の特徴は上段のスキー板の支え部分を分離できること。スマートな方式ではないのですが、下段のスキー板を積み下ろしするためにはこのような構造にする必要がありました。
前方のラックと後方ラックの結合方法も全く変えました。パイプを挟むジョイントで固定し、Lアングルで支え、さらにマジックテープで補助的に固定するようにしました。
板の支えも設けました。
板を下段に積む時は、まずスキーを後ろ向きに置いて
それから上段のスキー板の支え部分を装着。(ビンディングが通らないのでこうするしかなかったのです)
上段にも板を積むとこんな感じです。スペースを無駄なく使ってきれいに収まっています。
後方のラックの高さ増は最小限になるようにしています。この程度の高さ増なら問題なし。
運転席から見るとスキー板の突き出しはこの程度。シフト操作の邪魔にはならないし、アームレストも問題なく開けることができます。
この写真では板の突き出し量が結構多いように見えますがバックするときも含めて運転に支障は感じませんでした。もう5cmくらい長い板でも大丈夫そうです。
あと、以前のラックより安定感が若干増しました。前方のラックが三本支持から四本支持になったこととメタルジョイントが安定性に寄与しているのだと思います。予想外の事でしたがこれは良かった。
スキー板三本積んで近所を走り回ってみましたが殆ど揺れず安定しています。全く問題無し。
これで完成形としてよいでしょう。
なお、ラックの設置/撤収は簡単に出来ること、オフシーズンの収納で邪魔にならないようコンパクトに畳めること、というコンセプトは今回も拘りました。
これに拘らなければもっと簡単に出来たのですが、オフシーズンに邪魔になるようでは困るので工夫を凝らしました。
色々追加の部材も購入し、新たに3千円ほど掛かりましたが完全に満足/納得のいくものが出来ました。自分のアイディア、工夫を形に出来たモノ作りは楽しかったです。
スキーに行くのが楽しみです。
<終わり>