自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です (【当ブログはアフィリエイト広告を利用しています】)

ベアリング交換のまとめ

 この度のベアリングの交換作業、長々と書き散らかしてしまったので、ちょっと振り返って纏めてみたいと思います。

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ベアリング交換の効果は?

 まだ十分に走っていないので何とも言えないのですが、劇的に良くなった!と感じることは無いのが正直なところです。何となく、バイクの走りが滑らかになったような気がしますが、殆ど気のせいレベルだと思います。

 フロント・ホイールの方はベアリングのガタは殆ど感じられなかったし、リアの方も今まで不具合を感じたことが無かったので、当然といえば当然かもしれません。

 ただ、リアの方は交換作業の後、ジャッキアップした状態でホイールを回してみたところ、明らかに今までより軽くクルクルと回るのに驚きました。

 今までは、もっと回りが重かったのですが、チェーンのフリクションのせいだと思っていました。


 これが走行にどう寄与するか。多分、高速走行時のリア周りの落ち着き感とか、タイヤの接地感の向上とかがあるのかもしれません。
 なかなか分かり難いのかもしれませんが、1日中走った後の疲労感とか違ったりするのかもしれません。

 

ベアリングの選択

 今回、耐環境性(耐水性)を重視して、接触型両面ゴムシールの密閉型を選びましたが、取り外したベアリングは片側が開放タイプの物でした。それでいて、グリスはしっかり残っていて何も問題は無さそうでした。
 そうなると、わざわざフリクションの大きい両面ゴムシールを選ぶことは無いのかな?と思います。

 むしろクリアランスの指定を考慮した方がよいのかもしれません。

 今回の購入ではクリアランスの指定無しで注文したので、届いたものは“CM”というグレードで、一番クリアランスが少ないタイプらしいです。(モーター向けらしいです)

 バイクには“CN”か“C3”という隙間のものが使われている “らしい” です。バイク整備の書籍やネットでもそういった情報をいくつか見かけましたが、どれもはっきりと言い切っていないです。バイクメーカーが公表していないのかもしれないですね。
(外したベアリングの表示を見てもメーカー名と型番しか書いていないので、詳細なところは分からないです)

 

工具は市販のものを買った方が良いか?

 今回の作業では自作の治具でのベアリングの抜き取りには失敗しましたが、やり方や治具の材料にちゃんとしたものを用意すれば、十分に抜き取り可能だと思います。(現に市販工具を使わずにベアリング交換をやられている方はたくさんいます)

 ベアリングを外すには結構な力が必要ですので、作業も一筋縄ではいかないかもしれないし、大き目のハンマーとか他にも必要な道具はあると思います。

 こういった必要な道具や治具の材料になるもの、加工道具が揃っていて、時間の余裕もあるならば、治具を作ってやるのもアリだと思います。何と言っても安く上がりますから。

 因みに、リアのスプロケット・ハブのベアリングは、ハブの反対側(内側)から見るとこのように剥き出しになっています。
 特殊な治具を作らなくても、叩き出すことは容易だと思います。

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▲グリスまみれで汚いですが、奥に見えるのがベアリングです。

 

 一方、購入した工具は店頭価格が9,400円でした。(レジに持って行ったら1万円を超える支払金を告げられました。以前はギリギリ9千円台に収まっていたはずなのに。8%への消費税UPを実感しました)

 これを高い買い物と考えるかどうか。

 使い勝手は悪くないし、作業も着実に行えるし、工具そのものは値段に見合ったものだと思います。やかましい音を立てずに静かにベアリングを引き抜けるのも良いです。ただ使う機会がそんなにある道具でもありません。

 私は安く済まそうと、治具を作ってベアリングを抜こうとしましたが、方法を考えたり材料集めに出かけたり加工とか準備に費やした時間は合計すると軽く10時間以上にはなると思います。

 “時は金なり”という言葉もありますが、1時間の時間の価値を仮に1000円とすると市販の工具を買った方がずっと良かったともい言えます。


 バイクいじりをする時間があまり無い、急いでやりたい、というような場合はさっさと市販工具を買った方が良いな、と思った今回の作業でした。

 

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▲購入したプーラーのサイズはこんなものです。コンパクトなケースに収まっているので、置き場所に困ることが無いのも良いです。

 

 

 今まで敷居が高く感じていたベアリング交換ですが、やってみると案外簡単でした。これでよりバイクも気持ちよく走るようになるでしょう。

 もっと早くトライしてみれば良かったと思いました。

 

 ところで、そもそもベアリング交換をしよう!と思い至った事象の対処ですが、これは次回書こうと思います。