自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

⑫ACE-6552 ギヤ・インジケーターの学習不調と速度センサーの調整

 ACE-6552にはギヤ・インジケーターという現在ギヤが何速に入っているのかを表示する便利な機能があります。

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5番で指し示しているのがギヤ・インジケーター表示です。この図では2速に入っていることを示しています。因みに停止時(ギヤはニュートラルにしている)は「-」とバー表示となります。


 これはギヤポジションの信号を拾って表示するのではなく、エンジン回転数と速度比からギアポジションを導き出して表示するもの。

 なのでこの機能を使うには各ギヤにおけるエンジン回転数と速度を記録する学習作業を行わなければなりません。(スプロケットのギア比やタイヤサイズ(外径)を変えた場合は再学習が必要です。)

 

 取扱説明書によると学習作業は、

 ギヤ数の設定 ⇒ ギヤを1速に入れて2000~4000回転で5秒間くらい走行 ⇒ 学習が完了したら次のギヤといった具合に行います。

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 ところがやってみると、これが全然学習が終了しない。何度やってもダメ。

 ネットで情報を探してみるとやはり学習がなかなかできないという書き込みが多かったです。スタンドでリアタイヤを浮かしてやってもダメ。

 

 こりゃダメだとあきらめていました。

 


 同時にもうひとつ問題が起きていました。

 ACE-6552には速度とエンジン回転の最高値を記録する機能があります。(任意にゼロ・リセットできます。)

 この最高速度の記録にあり得ない数値が記録されるのです。(298km/hとか)

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このように55.3(km/h)とこれまでの最高速度が表示されます。ここに298という数値を見た時は驚きました。


 メーターのリアルタイムの速度表示の方は見る限りは正常に見えます。因みにエンジン回転数の方は問題なさそうです。

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エンジン回転の方はこんな感じです。1100ccもあると街乗り程度ではこの位しかエンジン回していないんだなぁと知ることが出来ました。

 

 

 多分、瞬間的に速度パルス信号が乱れて異常に高い速度が記録されているような気がします。

 他の電気信号の影響で信号線にノイズがのっている、とか要因はいろいろ考えられますが、手っ取り早いところで速度センサーの位置を調整してみました。センサーできちんとパルスを検出できていない可能性もあります。

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 パルス検出用のボルトの頭とセンサーの間隔をメーカー推奨位置の4mmよりもっと狭くしてみました。(凡そ3mmくらい)

 これでしばらく走ってみたところどうやら大丈夫そう。とんでもない数値が最高速度として記録されることは無くなりました。

 

 速度センサーの位置調整って結構シビアなんだなぁなんて思ったところで、ふと思いついてギヤ・インジケーターの学習に再チャレンジしてみました。

 すると、今度はウソのようにスムーズに学習が進んでいき、全てのギヤの学習があっさり完了。

 

 おそらく今までは瞬間的な速度信号の乱れが頻発していたのでエンジン回転と速度の比率が一定せず、学習が完了しなかったものと思います。

 ギヤ・インジケーターの学習が上手くいかない場合は、エンジン回転数(タコメーター)の信号や速度信号に問題ないか確認した方が良いようです。