ようやくいろいろな手続きが片付いたのでキャンプ場を出発します。ここからは気持ちを切り替え実家までの走りを楽しもう。
そう考えながらカタナのリアシートに積んだ荷物にストレッチコードをかけようとしたとき、左肩にペチョっという何かが落ちてきた感触がありました。
いやな予想が頭によぎりつつ頭上を見上げるも電線とかは無い。しかしその遥か上空をトンビが一羽ゆっくりと弧を描いて飛んでいました。
ゲゲっ、マジかよ。半袖のTシャツを脱いでみると(長袖のTシャツとの二枚重ねでした)、灰色の泥のようなものが付着していました...
あんな高いところから狙ったのだろうか?それとも偶然だろうか?どちらにせよ鳥の糞が命中するなんて何とも恥ずかしい。普通は起こりそうも無いことがなぜこうも続くのだろう。
急いでキャンプ場の水場に走りTシャツを洗いました。
今日の目的地は札幌ですが到着は遅くてもかまわないので多少の寄り道はできます。
豚丼屋は帯広近郊にお住まいの “負け犬の兄” さんという方から教えていただいた「豚丼のかしわ」に行くことにしました。
帯広市中心部まで行くと道路が混んでいて時間がかかるしバイクを駐車する場所探しにも苦労するので、郊外にあるお勧めの豚丼屋を教えてもらったのです。
“負け犬の兄”さんは昨年のツーリングの記事に掲載した写真に写っているカタナ乗りの方です。
開陽台に向かう途中で風景の写真を撮っていた時、目の前をCBと一緒にカタナが通り過ぎて行きました。北海道らしい風景の中を走っていくカタナとCBに “良い画だな~” と思わず写真に撮り、それをブログに掲載したら偶然にも “負け犬の兄” さんが見つけられたのです。(こんな事ってあるんですね。)
今年のツーリングでも何かと気にして頂き、ブログのコメント欄を通じてお店を紹介して頂きました。
私にとって美味しい豚丼を食べるのは北海道ツーリングの大きな楽しみ、目的なのです。*1
観光客で賑わいだした駐車場を後にし、国道240号⇒241号を西に進み途中からオンネトー方面に進みます。
こちらはオンネトーの手前にある温泉。辺りは硫黄独特の匂いが漂っていました。昨日はこの温泉に入ってオンネトー野営場でキャンプする積りでした。
今日は薄曇りの天気なので、オンネトーの景色はあまり鮮やかなものではありませんでしたが、雌阿寒岳、阿寒富士の姿は見事なものでした。
ちょうどやって来た多摩ナンバーのクルマのドライバーさんとオンネトーの景色を眺めながら立ち話。
東京から旅行出来たのではなく、転勤で北海道に越してきたばかりだそうです。北海道のことはよく知らないので愛車で各地を巡って楽しんでおられるとのこと。逆に同僚の地元の人は意外と北海道を巡っていないそうです。
この先にはオンネトー国設野営場があります。
そういえばあそこは携帯電話の電波圏外だったはず。もし予定通りオンネトーでキャンプしていたら...
昨日、阿寒湖キャンプ場の看板を見てキャンプ地を変える気になったのは必然だったのかもしれません。
<続く>