コロナ禍の影響で今シーズンの志賀高原のスキー場とその周辺のホテルの経営は厳しそうです。
GOTOトラベルの中止でお客がガタッと減り、更に緊急事態宣言の発出で壊滅的なほど客足は減ったようです。そのためホテルは平日は休業するところが続出。焼額山のプリンスホテルも3つある宿泊棟のうち2棟は休業になったりしました。スキー場も平日のリフト運行を取りやめたりしているところが多数。
最近になってスキー場への客足は多少は戻ってきているようですが、今後どうなってしまうのか...
そんな状況ですがこないだ「志賀ホワイトホテル」というなかなか良いホテルを見つけたので紹介しようと思います。
立地は一の瀬エリアですが、端の方にあるためかちよっと地味な存在な感があります。旅行サイトにもあまり掲載されていないようで知名度は低いのかもしれません。
私がこのホテルに泊まってみようと思った切っ掛けはこちらの動画でした。食事が美味しいと評判のホテルとのこと。
宿泊料金はそんなに高くはなさそうだし食事が美味しいなら、と早速宿泊してきました。
で、実際に泊まってみた正直な感想は....建物は他の志賀高原のホテルと似た感じで、所々築年数の長さを感じる傷みが見られるし、リゾートホテルというより ”スキー合宿所” 的な宿でした。
しかし、魅力的な点は沢山ありました。
まずやはり食事が素晴らしい。動画での紹介のとおり豪華。
私が泊まってきた志賀高原の ”合宿所ホテル“ の食事は “質より量” を正義としているところが多いのですが、ここは質も量も言うことなし。高級食材を使っているわけでは無いと思いますが、丁寧に調理された料理はどれも美味しいです。
私事ですが、最近はトシのせいか料理によっては胃にもたれることがあり、特にスキーでの疲労も重なるとその傾向が顕著となり胃薬に頼らざるを得ないときもあるのですが、ここの料理はそんなことは無く、翌朝もスッキリ朝食を食べることができます。
因みに私が最初に宿泊した時は客の数が少なくバイキング形式ではなくセットメニューでの料理提供でしたが、むしろこっちの方が豪華では?と思える内容でした。食事が売りの旅館の食事のようで、嬉しくなってついついお酒もすすんでしまいました。
お酒にも力を入れている?ようで品揃えも豊富です。
朝食も予想以上の豪華さでした。
二つ目の良いところは、地上階と同じフロアにあるスキー乾燥室。
スキー乾燥室は地下にあるホテルも少なくなく、階段で上り下りしなければなりません。足首を動かせないスキーブーツを履いて、さらにスキー板を持っての階段は結構苦痛なもの。ホテルの入口からスタスタ歩いて乾燥室に行けるのは本当に快適です。
三つ目の良いところはホテルの立地。
志賀高原の一の瀬地区で一番大きな「一の瀬ファミリースキー場」のゲレンデからは離れた場所にあるのですが、実はホテルの裏は「タンネの森スキー場」であり、ホテル脇を通ってゲレンデにアクセスできます。しかもリフト乗り場が目の前。勿論「タンネの森スキー場」からは滑って「一の瀬ファミリースキー場」にも「高天ヶ原スキー場」にも移動出来ます。
まあゲレンデに出るには少し坂道を上らねばなりませんが、帰りは楽ちん。一日滑った後、ゲレンデから直ぐにホテルに入れるというのは大変快適です。
なので、このホテルはスキー板を複数持ち込んで、板を替えながら滑るという楽しみ方に適しています。簡単にゲレンデとホテルのスキー置き場を行き来できるので。
例えば午前中は深雪用の太板で滑り、午後はアルペン用の板で滑る、といった具合です。
4つ目の良いところは駐車場が目の前にあることですね。
一の瀬地区のホテルは自前の駐車スペースは小さく大半の宿泊客は地区の広場に設けられた駐車場にクルマを駐車することになります。ホテルによってはこの駐車場と少し距離があるので、クルマまで行く用事があるときは少し不便な思いをします。
その点、ホワイトホテルは目の前がその駐車場なので、宿泊中は使わなそうだなという荷物はクルマに積んだままにしておき、必要になったときに取りに行くという気軽な対応が出来ます。
最後に一番良かったことです。
通常、ホテルへのチェックインは15:00以降、チェックアウトは10:00迄、といった制限が設けられています。
ですがこのホテル、宿泊する当該の部屋の都合が許す場合、朝からチェックインして部屋を使わせてくれます。同様にチェックアウトの日も夕方まで部屋を使わせてくれたりします。
なので例えば朝ホテルに着いたら部屋でスキーウェアに着替えることができます。荷物も部屋に運び込んでおけるので、スキーを滑り終わった後は手ぶらで部屋に入りのんびり寛ぐことができます。(普通はスキーの後にチェックイン手続きやら荷物運びやらでドタバタします。)
チェックアウトの日もスキーをする場合は普通なら朝のうちに荷物をまとめて荷物置き場に移動させておく必要がありますが、部屋に荷物は置いたままでスキーに出かけ、スキーを終えてから着替えをしたり入浴したりしてから荷物を片づけ、ゆっくり余裕をもって帰ることができます。
一泊の時でもゆとりを感じる滞在ができ、それでいて宿泊料金は通常の一泊料金のまま。
あくまでも部屋の運用に余裕があるときに限ったことですが、大変ありがたいサービスです。
建物は少し年季が入っているけれど、スタッフの方達は親切で気持ちの良い対応だし、何よりも滑る/食べるというスキーヤーにとって重大要素はとても満足できる良いホテルだと思います。
志賀高原ヘ泊りでスキーに行きたいけど良いホテルは無いかな?と探している方は利用を検討して損は無いと思います。
【補足】
前述したようにこのホテルは旅行サイトに登録/掲載していないようです。
なので宿泊予約はホテルのWebサイトで、となります。
ただし宿泊プランはあっさりしていて、一人宿泊だと「和室B」に泊まるプランしかなく(他の部屋は2名以上の宿泊利用となっている)、残念に思う事もあるかと思います。
でもそんなときはホテルに電話して訊いてみると良いです。
部屋に空きがある時は快く希望する部屋を手配してくれます。ホテルのフロントスタッフは親切丁寧な人なので、気軽に電話してみてください。
因みにこのホテルの知人に言わせると「ここはWebサイトに力を入れてない」との事で、商売つ気が低いというかちょっと勿体ない感じもします。。。