スキーのメンテナンス用の道具を自作した話です。
スキー板のエッジ(サイド側)をヤスリで研ぐとき、エッジの上の樹脂部分(ボーダー)を少し削る必要があります。
わざわざそんな事しなくてもボーダーもろともエッジを削ればとも思うのですが、やってみると樹脂が邪魔してエッジが思ったように研げないです。
それでヤスリやらナイフやらを駆使してボーダーを削っていましたがやりずらいし手間がかかります。
そのボーダー部分を削る専用の道具が「ボーダーカッター」というもの。
ただ、割と単純な構造の割に値段が高いなぁ~と感じます。
まぁ沢山売れるものでもないし仕方ないと思いますが、代替品を自作できないものかという気になります。
スキーのメンテナンスを自分でしようとなるといろいろな道具が必要で、全てを買い揃えるとかなりの金額になってしまいます。自作できるものは自作してお金は節約しなければ。
同じように考える人は多いのかネットを漁ると様々な自作の事例がいろいろと出てきます。でもこれ!といったものはなかなか無し。
特に問題は「刃」。Amazonや楽天を見ても売っていないし、皆さんいろんな刃で代替して苦心しているように見えます。
と、そんなある日、Yahooのネットショップでボーダーカッターの替刃を見つけました!
※写真では一見8個がケースに入っての販売にも見えますが、刃1個単位での販売です。
余談ですが、こういったマニアックな商品は、Amazonよりも楽天やYahooショッピングの方が扱っているように感じます。ショッピングサイトの方針とかでは無いのでしょうけど、取り扱っている商品ジャンルの得意/不得意分野があるように見えます。
刃さえ手に入ればあとは簡単。適当に材料を用意し、製作開始。
アルミの角材に刃の取り付け用のM4のネジ穴を空けます。まずΦ3.3の下穴を空け、タップでネジを切っていきます。
ネジを切る時は、最初はこのようにボール盤にタップをくわえさせて切っていくと真っ直ぐに切っていけます。少しネジ山が切れたら残りをハンドルでネジを切っていきます。
次に角材にΦ4.5の穴を空け、丁度良い長さにカットし...
Lアングル材にもM4のネジ穴を空けます。
ボーダーカッターの刃をM4ネジで角材に固定し、
それを蝶ネジで固定すれば完成です。蝶ネジにしたのは工具無しでネジを緩めたり締めたりできるようにするためです。
刃の位置が丁度良い位置になるよう角度を調整し、ボーダー部分を削ってみると....上手く出来ました。シュルシュルと鰹節のようにきれいに削れました。上手く出来ました!
これでエッジを砥ぐのも楽になります。
材料費は千円ちょっとで済みました。(殆どが刃の代金)
それに自分で自作した道具を使う作業って満足感が違いますね。楽しい工作でした。
【補足】
後から「KANDAHAR」というスキーショップでこういうのも見つけました。ショップのオリジナル商品なようです。この値段なら買っても良いかなぁと思います。
こういうマニアックな商品はショップのECサイトで売っているパターンがありますね。ただ、検索してもなかなか見つけづらいのが難点です。