自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

2015北海道ツーリング・リベンジ~一日目(その2)

 乗船して旅客デッキに上がり、乗船の手続きをして割り当てられた部屋(というかベッド)に向かいます。

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 私が予約したのは「ツーリストB」というグレード。2段ベッドの区画です。偶然か意図的か周りはライダーが多いようです。

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 まずシーツを敷いてベッドメーキング。出港5分前(だったかな?)の銅鑼の音を聞きながらジーンズを半パンに着替え、ブーツをサンダルに履き替え、セブンイレブンで買ったビールとカメラを持って外の甲板に出る。

 ブラブラ歩いているとコンタローを発見。お互い無事フェリーに乗船できて良かったです。

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 やがて汽笛が鳴ってフェリーが動き出したので、缶ビールを開けて乾杯です。

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▲岸の作業員の方が手を振って見送ってくれます。

 

 

 ビールを飲みながらお互い今日の道中を報告しあう。

 ガス欠でピンチに陥った件を話すと、コンタロー氏も過去に同じ経験をしていたそうです。また、コンタローが乗船待ちのときに話をしたライダーは、あの商船三井の「だいせつ」に乗船する予定だったとか*1、いろいろと面白い話がありました。

 

 

 フェリーが陸地から離れるとともに日常からも離れていくようです。しばらくは会社とか面倒な人間関係とか、悩み多き日常よ、さようなら。この解放感は格別です。

 

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▲向こうに小さく見えるのが新潟の街です。大分日常から遠ざかりました。

 


 一時間くらいしたところで、一旦休みましょう、とそれぞれのベッドへ引き上げる。何しろ今日は朝が早かったので。


 が、ベッドで横になっていてもあまり眠気が来ない。それに折角天気が良いのに寝ているのは勿体ない。ベッドを抜け出します。

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▲“ネイビーブルー”という呼び名がぴったりの海の色。

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▲こういう“乗客脱出集合場所”とペイントされた場所が後と左右両舷のデッキにあります。今年は真剣に場所を頭に入れました。

 

 

 後部のデッキに持参した折り畳み椅子を広げ、缶チューハイやら缶ビールを飲みながら本を読んだりiPhoneで音楽を訊いたり海を眺めたりのんびりと過ごす。

 普段は休みの日にやる事が無いと何か勿体ない気がして落ち着かないのだけれど、洋上の船の中という行動が制約された状況だと、逆に心おきなくのんびりできて解放感が感じられます。

 

 昼からお酒を飲むのもこのフェリーの旅ならでは。いくら飲んでも太陽の日差しと海風に吹かれているせいか、少しも酔わない(ような気がする)。

 

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 こうしてフェリーで過ごす時間は最高に気持ち良い。北海道にツーリングに行くのはこの時間を味わいたいから、といっても過言では無いくらいです。

 

 

 他の乗客も本を読んだりビールを飲んだり海を眺めたりそれぞれリラックスしている様子。

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 観光ガイドブックをみてこれからの旅に思いを馳せている人も多いです。ツーリングマップルを開いている人はライダーとみて間違いないでしょう。

 

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夏休みの宿題とか勉強?をしている人も。

 

 このように日光浴したり、

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 海風に吹かれながら本を読んだり

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 海を眺めながら笛を吹いたり、と思い思いにフェリーの時間を過ごしています。

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 陽が少し傾いてきた頃、一度風呂に入ってさっぱりすることに。浴室の窓から大海原を眺めながら風呂に入るのも楽しみの一つです。

 因みにシャツを脱いで鏡を見たら両腕と顔だけが真っ赤に日焼けしていてみっともないことになっていました。出港時にデッキにいたときはまだ日焼け止めを塗る前だったので、その時に焼けたようです。

 

 

 風呂から上がると陽が大分傾いてきいました。

 何も無い洋上に夕日が沈むと、空や海がオレンジ色に染まってとてもきれいです。しかし、残念ながら雲が多くてきれいな夕日は見れませんでした。

f:id:sword749:20150807185145j:plain▲夕日を見ようと沢山の人が集まっていましたが、この後太陽は雲に隠れてしまいました。

 

 

 この後は夕食。既にレストランは営業を始めていたけれど、混雑していたので空くまで待ちます。

f:id:sword749:20150807190307j:plain▲しばらく長蛇の列が続きます。

 

 

 待っている間にどんどんお腹が空いてきました。

 毎回このフェリーに乗っていると凄くお腹が空く。何でだろう?と不思議に思っていたのだけれど、これは船の揺れが関係あるのかもしれません。微妙に揺れる船内を歩くと体幹とか普段使わない筋肉を使い、エネルギーを消費しているのではないかと。ともかくご飯を美味しく食べられるののでありがたい。

 因みに、レストランはカフェテリア方式で、食べたい料理の皿を取って料金を払う方式。あれもこれもと選んでいると凄い金額になってしまうので、メニュー選びは慎重になります。選んだ料理は「チキンの照り焼き」、「アジフライ」、「ご飯」(大盛り)、「味噌汁」。どれも美味しく頂き、お腹いっぱい。

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▲レストランは広くてきれいで気持ちよく食事が出来ます。

 


 食事中に、もうすぐ小樽から新潟に向かう姉妹船「ゆうかり」とすれ違います、との船内アナウンスがありました。(自分が乗船しているのは「らいらっく」です)

 

 ちょうど食べ終える頃だったので、再び外のデッキに出てみました。昼よりも風が強くなっていて側舷には出れなかったけど、後ろのビアガーデン前は開放されていました。

 

 程なく左舷の前方から煌びやかに光る「ゆうかり」の姿が見えてきました。互いに  20ノット(40km/h)位の速度で進んでいるので、みるみるうちに近付いてきました。

 ほぼ真横に並んだ時「らいらっく」からボーッと汽笛が鳴らされ、少し間をおいて「ゆうかり」からも返礼の汽笛が鳴らされました。

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 そしてあっという間に真っ暗な海の中を遠ざかって行きました。

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 風さえなければ夜のデッキも気持ちが良いのですが、風がかなり強くて直ぐに退散することにします。

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▲風が無ければ夜のデッキも良いものなのですが。

 

 

 ちょうどシアターで映画が上映される時間だったので観に行くことに。

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 今日の映画は「グランド・ブタペスト・ホテル」という映画。きいた事の無い映画だなぁ、と思いながら席に着きましたが、なかなか面白かったです。*2

 最後まで観たかったのですが、そろそろ寝なければならず、21時くらいで中座。何しろ今朝は4時前起きだったし、明日も4時前には起きるので。

 旅から戻ったらDVDで続きを観ることにしよう。

 

 もう一度風呂に入り、さっぱりしてベッドに入りました。


 とても長い一日が終了しました。

 

 

 

 

*1:火災事故が発生後、他の便への振り替えは無かったみたいです。ツーリングを諦めきれないそのライダー氏は必死になってフェリーの空きを探してこの便を確保したそうです

*2:後から知りましたが、いろいろな賞をとった映画で、アメリカでは大ヒットしたそうです。