新日本海フェリーの「あざれあ」紹介の続きです。
再び船の中の紹介に戻ります。
船の後方に新たにスポーツジムが設けられていました。昨今のスポーツジムの人気を反映させたのかもしれません。バイクやランニングマシン程度ではありますが、外の景色が見れるので気持ちよく身体を動かせそうです。
船内中央や船側のラウンジは改めて見ると結構様変わりしております。TVの数が減ったし椅子の数も減ったような気もする。
以前の「ゆうかり」ではラウンジの端の方のテーブルでは大抵昼から酒盛りをやっていたものだけど、そういう姿は大分減って随分と上品な感じになったと思います。
風呂は大変立派になっていました。今までのを下町の銭湯とすると「あざれあ」のはスーパー銭湯という感じ。しかも屋外の露天風呂まであります。豪華です。
一方で残念だった点もあります。
シアター・ルームが無くなっていました。シアターといっても小さな暗室にパイプ椅子を並べただけのものだったけど、船旅の ″映画館″ で観る映画は楽しいものでした。上映する映画のチョイスもなかなか良くて、「グランド・ブタぺスト・ホテル」とかここのミニ・シアターで観て好きになった映画がいくつかあります。映画の上映を知らせる船内放送も楽しい気持ちにさせてくれて良かったんですけどね。
レストランは以前の船のとあまり違いは感じず。提供される料理も提供方法（夕食はビュッフェ）も変わりはないように見えます。
売店は店舗スペースが少し小さくなったと思います。もっともオープンスペースに商品を広げているので売っている品数はそう変わらないかもしれない。繁忙期のみオープンスペースに展開し、閑散期はこじんまり営業しているのかもしれないです。
それ以外は。。。
無線LANのサービスがありました。ただし混んでいたのか満足に利用できなかったですが。
コインランドリーの数は少し減ったかもしれません。（もっとも初日からランドリーを利用することはないので影響はないですが）
トイレもモダン？な感じになりました。
設備以外で変わったのは運行時間。
以前は新潟港を10:30発だったのが12:00発に。小樽港着は変わらず4:30なので航行時間が1時間半短くなりました。一般的には良い事なのだろうけど、私にとってはフェリーで過ごす楽しい時間が短くなったわけで、残念な感もあります。
でも対処のしようはあります。いつも私は新潟港への到着がギリギリで乗船は遅い方なのですが、それをもっと早くから乗船し出航前から船で寛げばよいのです。
因みに当ブログに度々登場させているバイク仲間のK氏は出航の４時間以上前にはフェリーターミナルに到着し、一番に乗船してさっさと風呂に入り、私が乗船する頃にはサッパリして寛いでおります。
出航の銅鎌の音と共に慌ただしく外のデッキに出てきた私に「やぁお疲れ様です。道中は混んでましたか？早速ですが旅の始まりを祝って乾杯しましようか。ああ、私はお先に一本頂きましたが。」という具合です。
因みにＫ氏とは同じ職場にいたことがありますが、出社に関しては時間に無駄なく動くタイプ。私と同様に遅刻ギリギリに出社していました。レジャーとなると特別なモチベーションが湧くタイプのようです。
フェリーに話を戻しまして従来の船と「あざれあ」を比較をまとめると。。。
商店に例えると町の商店街がショッピングモールになった感じ。
もう一つ感じたのは「あざれあ」になってパブリックスペースよりもプライベートに重きを置いているように感じたこと。
ラウンジに設置されているTVの数が減り、シアタールームが無くなりました。大勢で眠る大部屋の客室も無くなりました。人が集う場所よりも個人の空間を重視していると思います。快適ですが何となくフェリーの中の旅情感が薄まったような気がします。
とはいえ、やはりフェリーの旅は楽しいです。
デッキにキャンプ用の椅子を広げて海風に吹かれながら本を読んだり音楽を聴いたりして過ごす時間、晴天の下の大海原を眺めながら飲むビールと解放感は格別。時折、デッキから船が立てる波を見下ろしたり。（波の動さって見飽きないです。）
海を見ながら揺れる湯舟のお湯に浸かる入浴も贅沢なもの。
水平線に沈む素晴らしい夕日も眺められます。
レストランで食べる夕食はとても美味しく感じます。
夜が更けてまったり静かな船内の雰囲気も良いものです。
そして眠くなったらツーリングに思いを馳せながら眠りにつく。
新しい船に変わってもフェリーで過ごす時間は北海道ツーリングの楽しいひと時でした。
