このところ、北海道ツーリングの旅行記ばかり書いておりますが、9月はずいぶんとカタナをいじっておりました。フロントアクスルの20Φ化の作業や、他にもいろいろとやった事(やらねばならなかった事)があり、結構ブログのネタは溜まっている状況です。
私の住まいにはガレージは無いので、整備は“青空整備”。毎週のように駐車場の隅のスペースでバイクをバラしていました。
当然近所の方々の目にさらされる訳で、最初の頃は“いや~凄いですね”とか声をかけられる程度でしたが、そのうち “バイク屋さんにお勤めなのですか?” なんて言われる始末。
さすがに毎週末をバイクいじりに費やすのには、うんざりしてきて、もう一区切りにしよう(したい)と思っているところです。
さて、カタナに88年式GSX-R1100(J型)のホイールを組み込むというカスタムは、定番というかやっている人が多いようで、過去に書いたこれらの記事にも最近になってからもいろいろとコメントを頂き、有益な情報も頂きました。(主にメーターギアとスピードメーターケーブルについて)
▲この3本スポークのホイールが格好良いのです。
また、上記のフロントアクスル20Φ化の作業の中で気が付いたこともあったので、ここでちょっと纏めておこうと思います。
という訳で、今回は久々にマニアック(?)な内容となります。
では、まずはメーターギアから。
初代GSX-R1100(GU74)のメーターギア
メーターギアは年式毎に全部違う!?
アクスルシャフト20Φ化の作業のとき。
外したメーターギアと、シャフト径を17Φから20Φに拡大したメーターギアを見比べてみたら、ホイールと勘合するインナーギア(というのかな?)のサイズが違うことに気が付きました。
▲左がシャフト径を17φから20φに拡大したもの。右が88年式GSX-Rのホイールに付いていたもの。一見同じですが...
▲88GSX-Rのインナーギアの径は約51mm。
▲こちらは47mm径。
今迄、初代GSX-R1100の18インチホイールは、6本スポーク(H型)と3本スポーク(J型)というデザインが違うものでもアクスル径が同じ17Φのものは、メーターギアは同じものだと思っていました。
でも、パーツリストの品番は違います。
何故だろう??とホイールの形状を眺めていたら、もしかするとベアリングのサイズが変っているんじゃ無いか?という考えに至りました。
メーターギアのインナーギアは、ホイールのツメに引っかかってクルクルと回ります。ホイール側のメーターギアと勘合する部分の形状はこうなっています。
▲ベアリングの直ぐ外側に4つの出っ張り(ツメ)があり、これでメーターギアを回します。
改めてパーツリストを見てみると...
- J型:17×47×14
- H型:17×42×13
J型の方が外径は3mm大きく厚みも1mm厚いベアリングが使われています。
このためメーターギアのインナーギアの径も違うのでしょう。(インナーギアを回すホイール側の“ツメ”はベアリングのすぐ外側に位置しているため)
今回、シャフト径を20Φ化するために入手したメーターギアはネットオークションで入手したもの。商品説明もアクスル径が17mmとだけしか書いていませんでしたが、多分、H型のものだと思われます。
因みに、そのH型と思われるメーターギアをJ型のホイールに組み付けて、回してみたところ、かろうじてホイールのツメにかすっているようでした。が、多分高速で回転させると滑ってきちんと回らないのではないかと思います。
(逆にJ型のギアをH型のホイールに嵌めることはできないと思われます)
幸い、インナーギア以外のパーツは同じようでしたので、分解してインナーギアを入れ替えて処置しましたが、メーターギアを入手するときは(特に中古は)注意が必要です。
メーターケーブルの着脱には注意が必要
これは「90カタナ」さんという方から頂いた情報なのですが、メーターギアにメーターケーブルの着脱を繰り返していると、ケーブルを留めるネジ山が削れて無くなってしまうことがあるそうです。(この部分は樹脂で出来ています)
改めて自分のメーターギアをみてみると確かに削れている部分があります。多分、メーターケーブルのカバーを斜めに差し込んで締めようとしたのでしょう。
▲両方ともねじ山が痛んでいます。特に右側の方(今迄使っていたいたもの)はかなり酷い。
メーターギアは低い位置にあるので、手探りでケーブルを付けてカバーのネジを適当に締めがちですが、これからは気を付けることにします。
長くなってしまったので、今回はここまで。
次はスピードメーターケーブルです。