先日書いたカタナのメーターギアの破損ですが、メーターギアの交換ではなく抜本的に対策を施すことにしました。
メーターギア+ケーブルの機械的な仕組みによる速度表示では無く、電気的な車速パルスを取り出しメーター表示するものとします。
もちろん、カタナのスピードメーターは車速パルスに対応していませんからメーターも変更します。
1981年に登場したカタナの旧態化した部分に現代のパーツを投入し、近代的な機能、性能を手に入れる近代化改修。
レギュレート・レクチファイアのMOS-FET化、エンジン点火系強化、ランプのLED化と改修を施してきましたが、今回遂にメーターの変更という大改修を行います。
この改修を決意したのには幾つか理由があります。
大きな動機はホイールの回転をギア、ケーブルを介してメーター表示する、という仕組みが何とも非効率、非合理的に思えていたからです。
湾曲した状態でケーブルを回転させるのは結構な抵抗になると思えます。
また、メーターギアはアクスル径の拡大という加工を施さねばならず、単純な部品交換とは行かない事もマイナス要因です。アクスル径を拡大することにより強度的な心配が有る事も要因の一つです。
そしてメーターを変更することに機能の充実が図れること。
カタナのノーマルのメーターは、速度、エンジン回転数のメーター表示、ターン、ニュートラル、油圧、ハイビームの各種ランプ、オドメーター、トリップメーターの走行距離表示です。以前(というか昔の)バイクのメーターといえばこんなものでした。
現代のメーターではそれらに加え、油温、水温(空冷エンジンのカタナには不要ですが)、燃料計(カタナのタンクには燃料量センサーが無いので使えませんが)、気温、時刻、電圧の表示が出来、トリップメーターの機能も二つ備えられています。その他にもいろいろな機能が満載です。
もう一つはメーターそのものが大分劣化してきていること。
色褪せやくすみや一部剥離などが目に付くようになってきました。
針も劣化で反りかえってきていて、やがて折れるのも時間の問題でしょう。(カタナのメーターのよくあるトラブルです。)
メーターもいずれ手を掛けなければならないな、と気にしているところでした。
メーターを変更することにはあまり躊躇はありませんでした。
カタナのメーターは独特な形状、パネルデザインで、カタナというバイクの特徴の一つだと思いますが、個人的にはボテッとした外観はあまり好きではありませんでした。
そういう意味ではカタナのフロントフェンダーと同じです。あのフェンダーもカタナの特徴的な形状ですが、個人的にはあまり好きではなく、フロントフォークとホイールの変更に伴いフェンダーをGSX-Rのものに変更するのも全く気になりませんでした。
そんな経緯で久々にカタナの改造プロジェクト始動です。