久しぶりにバキュームゲージを使ってキャブレターの同調をとりました。
ゴールデンウィークにキャブレターのメンテナンスでバラして組み直した時に微妙に4つのバルブの開き具合がズレていたようで、低回転域では若干振動が増えていました。カタナだとエンジンは低回転域で走る事が多いので気になります。
それ程酷くは無いですけど、やっぱりちゃんと同調がとれているとエンジンの回転が滑らかに感じるので、調整する事にしました。
まず、エンジンのインマニのボルトを外してニップルに付け替えます。これが結構面倒。エンジンが熱いときにはやりたくない作業です。

調整作業はエンジンを掛けてそれぞれのシリンダーの負圧を確認して4つ均一になるように調整します。
4気筒の同調作業用に専用の4連のゲージがありますが、あれは値段もそれなりにするし、4つのバキュームゲージの校正も必要だろうし、たまにしか使う機会の無いサンデーメカニックが所有するのは敷居が高いような気がします。
なので私は4連バキュームゲージは使わず、一つのバキュームゲージに4本のチューブを分岐して繋ぎ合わせて使っています。分岐箇所には水槽用のコックを使い、コックの切り替えで一つ一つのシリンダーの負圧を確認します。
コックの切り替えがちょっと面倒だけど、これならバキュームゲージの精度を気にしなくていいし簡単です。ゲージを1つ買えば良い(ホースとコックもですが)ので安上がりです。

FCRキャブレターのトップカバーも外し、エンジンを掛けて調整開始。
通常のアイドリング回転(1,000回転程度)ではゲージの針が大きく振れてしまうので、アイドリング回転数を上げて針の振れ幅がある程度落ち着くようにします。回転数が高い方が良いのですけど、空冷エンジンなのでオーバーヒートさせてはならないし、近所迷惑にもなるのでエンジン回転数は2000回転くらいに抑えました。


コックを切り替えてそれぞれのシリンダーの負圧を比べていくとあまり差は無い。でも少しだけど1番が低目で4番が高目であることが分かりました。大体3~50mm-Hgぐらい差が有るようでした。
一旦エンジンを止めてFCRキャブレターのスライドバルブの高さを調整。調整してまたエンジンを掛けて確認。1番は2番と、4番は3番と比べながら調整していきました。何回か繰り返して大体いい感じになりました。

これで同調作業は完了です。調整作業はあまり時間は要しませんでしたが、準備を含めると結構な時間がかかりました。
試走してみるとやはりエンジンの振動は減って滑らかになっているのを感じました。
やはり滑らかスムーズなのが良いです。やった甲斐がありました。
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