カタナのトラブルはイグナイターを交換すれば直るだろう、と半ばタカを括っていたのですが、そうはならずちょっと混迷してきました。
要因箇所を見つけ出すためあれ確認したこと推測した事を並べ、考えを整理しているところです。なのでちょっと纏まりの無い文章になると思います。
まず、事象について。
- エンジン不調となっているのは2番、3番シリンダー。これは同一のIGコイルが点火しているシリンダーである。
- 2番と3番シリンダーのエキパイは1番と4番に比べ明らかに温度は低い。ただし完全に冷えているわけではない。(多少はシリンダー内での燃焼は行われていると思われる。)
- プラグの状態も2番と3番がカーボンの蓄積が多い。ただし燃料で濡れてはおらず、一応は燃焼しているようである。
- 不具合事象はエンジンの冷間時は発生しない。少し走行しているとエンジンがぐずついてくる。
あと、もしかすると不具合の前兆だったのかも?という事象が不具合が発生する前日から発生していました。
シフトアップのときなのですが、大抵は加速中なのでクラッチを切る時に僅かにアクセルを戻してエンジンが余計に吹け上がらないようにします。がこの時はいつものようにアクセルを戻してもクラッチを切るとエンジンがブワァ~ンと吹け上がってしまうのです。
このときはハンドルを変えたのでアクセルワイヤーの張り具合が変ってしまったのかな?と思っていたのですが。
でも実はこのとき既にエンジンの失火が増えてパワーダウンしていて、加速中はいつもよりも余計にアクセルを開けていて、それでシフトアップのときにいつものアクセルの戻し量では足りず、クラッチを切った瞬間にエンジンが吹け上がったのではなかろうか...
そんなことを考えながら配線図を眺めて更に考えます。
エンジンの点火に関係するものは割とシンプルで、シグナルジェネレーター、IGコイル、イグナイター。
他にスピードメーター(タコメーター)やイグナイターとニュートラルスイッチの間にかましたリミッターカット、キルスイッチやサイドスタンドリレーも繋がっているけれど不具合の関連性は薄いと思います。
まずシグナルジェネレーターは問題無いように思います。シグナルジェネレーターが不良ならば2-3番だけでなく4気筒すべてが不調になっているはず。
ではIGコイルか!?と思ったけど、こちらも問題無いようです。端子間の抵抗値を計ってチェックしたけど規定値内だったし、予備のIGコイルに替えても事象は変わらなかったです。
となるとやはりイグナイター??でも予備品に替えても事象は変わらなかったです。ただし若干症状はマシだったようにも思います。(キャブレターをFCR35に替えていて同条件ではないけれど。)
予備品(中古品)も壊れている可能性はあるけれど、同じような壊れ方(2-3番の点火制御系が壊れる)をしているというの確率的にどんなものか。
それと2-3番の点火制御のラインはメーターのタコメーターにもつながっています。タコメーターは正常に動いていたのでパルスはちゃんと出ていることになります。
サービスマニュアルを参照して端子間の抵抗値のチェックをしてみると基準値を外れているところがあり(図の赤枠の箇所)少し気にはなります。基準値が0.5~2.5MΩに対し6MΩとか9MΩとか。元々付いていた物も予備の物も。マニュアルにも”チェックが良好でも判断できない故障もある”としっかり書かれているので、このチェックは気休め程度なんでしょうけど。
こうなってくると、ハーネスも疑っておいた方が良さそうです。冷間時は問題無くて少し走ると問題が出てくるなんてことがあるのか分からないけれど、しっかり確認しなければ。何ならイグナイターとIGコイルを結ぶ黒/黄のコードを新設して確認してみるか...
あと念のためチェックのときはリミッターカットも外した方が良いかもしれない。なるべく余計な物は外してシンプルにして調べなければ。
プラグやプラグキャップによる不調も可能性はある。(2番と3番両方が同時に不調になるのは可能性低いと思うけど。)
これだけやって不調が解消しなければ...メカトラブルの可能性は低いと思うので、やはりイグナイターかな??
(続く)