分解した年代物のキャリパー、長年の汚れがこびりついています。
いつもならマジックリンのような家庭用洗剤を使うところですが、今回は以前より気になっていたパーツ洗浄用の洗剤を使ってみました。その名も「新サンエス・K1」。
かなり強力な洗浄力とのこと。こういう専用の洗浄剤を使ってみたかったんですよね。
これはネットでも勿論入手できますが、アストロプロダクツとかストレートといった自動車工具屋さんでも売っています。私は近所のアストロで買ってきました。
500gで10~15Lの洗浄液が作られるとの事。お湯で1.5Lほどの洗浄液をやや薄めに作って漬け込みました。説明のとおり全く臭いは無し。
パーツ投入直後で早くも洗浄液が濁ってきました。
7時間程経過。洗浄液がスッキリ透明になっていました。
ここでブラシを使って細かな部分の汚れを掻き出しまた洗浄液の中へ。そしてまた9時間程経過がこちら。かなり汚れが浮遊しています。
パーツを引き上げ水洗いしたところです。塗装が剥げてまだらになっているのと写真写りの関係でちっともきれいに見えないけれど、ハッキリと判るくらいきれいに汚れは落ちていました。
一方、ダメ元で漬け込んだボルトの錆については全く効果無し。
驚いたのはパーツの漬け込みに使った洗面器。これがビックリするくらいきれいになりました。衣類の洗剤で ”驚きの白さ” なんてコピーがありますがまさにそんな感じ。
この洗面器は風呂場で使っているもので、水垢や皮脂汚れがこびりついてかなり汚れていました。風呂場用洗剤を吹き付けスポンジで擦っても殆ど取れなかったのに。
それがパーツを取り出した後の洗浄剤(汚れが溶けている!)で拭いてみたらいとも簡単に汚れが落ちていき、新品のようなピカピカになってしまいました。パーツ洗浄の前よりきれいになるなんて凄い!これは感動しました。
この洗剤、床洗いや作業着の洗濯にも使えるようです。換気扇やグリル等の台所の汚れもきれいに落ちると思います。これは色々と重宝しそうです。
残りのパーツも磨いていきます。パッドを留めるピンはいつもの手で磨きます。
ドリルのチャックに固定し、
ピカールを垂らして布で挟んでドリルを回転させ一気に磨き上げます。
汚れが酷いのでピカピカとはいきませんが、こんなもので十分でしょう。
洗浄が終わればオーバーホールの作業は殆ど終わったようなものです。
後は楽しい組み立てです。
(組み立て編に続く)